新しい缶コーヒーの形、CAN-PANYによる「スペシャルティコーヒー缶」
1. 新たな風を吹き込む缶コーヒー
CAN-PANY(キャンパニー)、東京都江東区の清澄白河を拠点にしている新しい飲料メーカーが、2025年に日本初となる「スペシャルティコーヒー缶(SCC)」を発表しました。この缶コーヒーは、要冷蔵かつ低温殺菌を用いることで、これまでにないフレッシュさを実現しています。これにより、常温で保存される一般的な缶コーヒーとは一線を画す、まるで生鮮食品のような鮮度を楽しむことができます。
2. スペシャルティコーヒー缶の特徴
この新しい缶コーヒーは、温度と時間を厳密に管理し、コーヒー豆やロースターごとの個別のプロファイルに基づいた抽出プロセスを経ています。このプロセスにより、低温で死活溶菌されることで、最高のフレッシュさと奥深い味わいが実現されています。
特に注目すべきは、いくつかのマイクロロースターと連携し、小ロットで製造した焙煎・抽出レシピを忠実に再現する点です。これにより、各ロースターの個性が缶という新しいフォーマットで封じ込められ、日本のスペシャルティコーヒー文化を次のステージへと引き上げるプラットフォームが生まれます。
3. SCAJ2025でのデモンストレーション
このプロジェクトの始まりを告げるイベントとして、2025年に開催されるSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会主催のイベント)にて、その「スペシャルティコーヒー缶」が初めてお披露目される予定です。このイベントでは来場者が缶コーヒーのフレッシュな味わいを体験できるデモも実施される予定で、さらにチャフ(焙煎の際に出る薄皮)を活用したノンアルコール飲料も同時に発表されます。
4. 新商品リリースのビジョン
今後、CAN-PANYは多くのマイクロロースターとのコラボレーションを通じて新商品の開発を続けていく計画です。地域やロースターごとの多様な文化を創り出し、消費者、ファン、ロースターが一体となって、日本から発信するスペシャルティコーヒー体験を深化させていくのです。
5. CAN-PANYの目指すもの
CAN-PANYは2023年に設立された都市型ボトリング工場で、全てのプロセスが一貫して行われる体制を整えています。これは、飲料の新たな価値を創造することを目指し、缶への充填を通じて新しい飲料体験を共に創る仲間を育てるという理念に基づいています。
6. コラボレートしたロースター:Coffee Wrights
初めてのコラボレーションを行ったのは、WATグループが運営する「Coffee Wrights」です。彼らは開発およびパッケージ設計に深く関与し、今回のプロジェクトでも主導的な役割を果たしています。ヘッドロースターの堺原拓人氏は、数々の受賞歴を持ち、スペシャルティコーヒーの品質を忠実に表現するための重要なパートナーです。
7. 今後のスケジュール
今後のスケジュールとして、2025年10月から新たなロースターの募集が開始され、12月にはCoffee Wrightsによるクラウドファンディングが予定されています。一般販売は2026年春を見込んでおり、早くも次なるスペシャルティコーヒーの味わいを楽しむことができる日が待ち遠しいです。
8. まとめ
CAN-PANYが誕生させる新しい缶コーヒー文化は、これからの日本の飲料市場において大きな力となりそうです。スペシャルティコーヒー缶の登場によって、より多くの人がコーヒーの新たな味わいを体験できることを期待しています。ぜひ、SCAJ2025でのデモンストレーションに参加して、実際のフレッシュさを味わってみてください。