2026年4月28日、エジプトのカイロにおいて、株式会社スプリックス、エジプト教育技術教育省、国立大学法人広島大学の三者は、教育と人材育成に関する包括的な協力を目的とした覚書(MOU)を締結しました。この取り組みは、多くの政府関係者や在エジプト日本国大使館の代表者が立会い、エジプト国内の教育分野に新たな風を吹き込むものとして注目されています。
式典はエジプト証券取引所で行われ、金融リテラシーに関するカリキュラムの開発や、そのプラットフォームである『SPRIX Learning』の提供、さらにはTOFAS(Test of Fundamental Academic Skills)の導入などが合意されました。このプロジェクトは、エジプトにおける初の高校生向け金融リテラシー教育を全国規模で実施するものであり、金融リテラシーを基礎学力の重要な要素として位置づけています。TOFASは、生徒の学力を国際的な基準で可視化し、金融教育と学力評価を一体化する新しい教育モデルの構築を目指しているのです。
また、同日のケンピンスキーホテルでは、エジプトの閣僚も参加する中で別のMOUが締結され、教員養成分野と職業教育・STEM教育分野における取り組みが強化されました。特に教員養成では、国際基準に基づく育成プログラムを構築し、質の高い教育を支える教員を育成することが目指されています。さらに、職業教育の分野ではAIやプログラミングプラットフォームが提供され、専門スキルの教育が強化されることになります。これにより、産業に対応した人材育成の質を高めていく方針です。
高等教育や職業教育の改善には、学生を対象とした大規模なプログラムが展開される見込みで、将来的には100万人規模の受講者を見込んでいます。また、理数教育教材の開発も進み、バカロレアに対応する物理、化学、生物の教材の整備が行われる予定です。これによって、エジプトの教育内容の均質化と底上げが図られ、生徒の持つ思考力や問題解決能力が向上すると期待されています。
この一連の取り組みは、エジプト政府が掲げる人的資本の育成やデジタル教育改革に合致し、国家戦略としての教育改革に寄与するものです。スプリックスは、日本発の教育サービスを活かし、国際的な教育改革を進めていく意向を示しています。
今後の展望として、スプリックスは中東・北アフリカ地域(MENA)への教育プログラムの展開を視野に入れており、日本式の教育モデルを基盤に広域的な人材育成に貢献することを目指しています。 スプリックスは、国際的な基準に則った教育および評価を導入することで、エジプト国内における教育基盤の強化に寄与し、人材競争力の向上を図る意欲を持っています。
【株式会社スプリックスの概要】
株式会社スプリックスは、教育サービスと学習コンテンツの開発を行う会社で、国内外で様々な教育プログラムを展開しています。国際基礎学力検定『TOFAS』は、50カ国以上で提供されており、多くの生徒に利用されています。今後も、各国政府や教育機関との連携を通じて、教育改革を牽引していく姿勢を貫いていくでしょう。