東京大学ベンチャー2020
2020-06-24 10:10:08

東京大学発の注目ベンチャー企業を網羅した2020年版カオスマップ

東京大学が発表する2020年版カオスマップ



2020年版の「東大発ベンチャーカオスマップ」が発表され、東京大学を源にした注目すべきベンチャー企業が紹介されました。このカオスマップは、AIやロボティクス、バイオなどの最先端技術に基づく67社のスタートアップを掲載しており、企業の成長ステージに応じて、様々な企業が取り上げられています。

公益研究基盤機構の役割



このカオスマップを公表したのは公益研究基盤機構(PPRP)です。PPRPは、日本国内の学術機関を支援し、未活用の研究成果を社会に実装するための環境を整えることを目的とした一般社団法人です。近年、日本において大学で生まれた革新的な技術や知見がうまく収益化されていないという問題が浮上しています。特許1件のライセンス収入が米国の約22分の1にとどまる現状を踏まえ、PPRPは大学発ベンチャーの支援に力を入れています。

東京大学のエコシステム



東京大学は、長年にわたりベンチャー企業の支援をするエコシステムを築き上げており、その結果、国内で最も多くの起業家を輩出しています。例えば、バイオ業界のユーグレナ、IT業界のグノシー、医薬分野のペプチドリームなど、様々な分野で東京大学の卒業生や在学生が成果を上げています。これらの企業は実績を上げ、投資家からの注目も集めています。

カオスマップの内容



2020年版カオスマップでは、AI、ロボティクス、モビリティ、医療、バイオ、エネルギー、教育、その他という8つの分類に従って、成長する企業から新規設立企業までが紹介されています。特にAI部門には「株式会社DeepX」や「株式会社ACES」、「NABLAS株式会社」などの東京大学・松尾研究室に由来するベンチャー企業が含まれています。

また、特にバイオ部門やエネルギー部門の企業は、東京大学エッジキャピタル(U-tech)からの支援を受けて急成長しています。

研究成果に基づくベンチャー



「大学初ベンチャー」とは、研究成果に基づいて設立された企業を指し、特にPPRPが推進するのは「研究成果ベンチャー」です。これにより、大学の研究がどのように商業化され、実社会に寄与するかが注目されています。

経済産業省の定義



経済産業省は、大学初ベンチャーを以下のように分類しています。

1. 研究成果ベンチャー: 大学での研究成果に基づいて設立された。
2. 共同研究ベンチャー: 創業者の技術を事業化するために大学と共同研究を行った。
3. 技術移転ベンチャー: 大学から技術移転を受けた。
4. 学生ベンチャー: 大学と深い関わりがある。
5. 関連ベンチャー: 大学からの出資がある。

このように、東京大学からは多様なスタートアップが生まれ、次世代の技術が社会に役立つことが期待されています。PPRPは、研究者が自らの成果を社会に還元し、公正に評価される環境の確立を目指しています。日本の大学が再び世界で活躍するためには、こうした取り組みが欠かせません。

まとめ



この「東大発ベンチャーカオスマップ2020年版」は、革新を促進し、産学連携を加速させる重要な資料となっています。産業界、学術界、そして社会全体が連携し、未来を形作る過程を見守るのが楽しみです。

会社情報

会社名
公益研究基盤機構 一般社団法人
住所
本郷4丁目1-1菊花ビル7F
電話番号

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