近年の就職活動はますます競争が激化していますが、面接に対する学生の自信はどのような状況にあるのでしょうか。株式会社学情は、2026年3月に卒業予定の大学生や大学院生を対象にしたインターネットアンケートを実施しました。この調査では、面接に関する学生の心境や抱える不安、自己主張をどのように考えているのかが明らかになりました。
面接に自信がない学生が6割
データによると、面接に「自信がある」と回答した学生はわずか約6.5%、また「どちらかと言えば自信がある」との回答を合算しても自信を持つ学生は約2割にとどまることが分かりました。反対に「自信がない」あるいは「どちらかと言えば自信がない」との回答は58.1%にも達しました。自信があるという学生からは、すでにいくつかの面接を経験し、課外活動を通じて自身を表現する能力を身につけたという声が上がっています。しかし、自信がないと答えた学生の中には、「質問された内容が想定外だった時の対応に不安を感じる」「インターンシップの面接時に緊張してうまく言葉にできなかった」などの経験があると語っています。
自信を持てる経験は学生時代の活動
学生が面接において自信を持って話せる内容として最も多かったのは「学生時代に力を入れたこと」で、51.1%がこの回答を選びました。次に多かったのは「アルバイトの経験」で39.6%、そして「サークルの経験」が25.3%を占めています。一部の学生は、部活動やアルバイトでの経験をエピソードとして交えながら、自身をアピールしたいと考えているようです。例えば、キャプテンとしての経験や大会での成果、留学中に成長したエピソードなど、多岐にわたる自分のバックグラウンドを強調しようとする姿勢があります。
逆質問で求められる情報
面接時に学生が企業に対してどのような質問をしたいのかを探ると、最も多かったのは「働く環境に関すること」で、44.7%の学生がこのポイントを挙げました。続いて「どのような社員が活躍しているか」が37.2%、そして「新入社員・若手社員に期待すること」が34.6%となっています。学生たちは、社風や職場環境、新人に何が求められるかを知ることで、企業との相性を測る情報を得たいと考えているようです。
調査概要
本調査は2024年11月12日から12月2日までの期間に行われ、スカウト型就職サイト「あさがくナビ2026」の利用者や、20代の社会人など740件の有効回答をもとにしています。調査の目的は、今後控えている就職活動における面接の重要性を明らかにし、学生本人の自信や不安の要因を理解することです。
学情の役割
株式会社学情は、10代後半から20代を主な対象に、就職や転職に関するサービスを提供している企業です。新しい仕事を求める若者たちに向けて、キャリアを築くための支援を行い、より多くの未来の選択肢を示すことを目指しています。特に就職活動において、彼らの不安を軽減し、自信を持って面接に臨むためのサポートが求められています。