商船三井、業界初の認証を取得
株式会社商船三井(以下、商船三井)は、2023年4月1日から2024年3月31日までの人事領域に関わる社会性データ収集において、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)から第三者認証を取得したことを発表しました。これは、海運業界では初めての試みであり、商船三井が自社グループ114社から集めたデータの収集方法や結果が適正であると認められた証です。
取得したデータには、以下の項目が含まれています。
1. 無期雇用の女性従業員比率
2. 無期雇用の女性管理職割合
3. 有期雇用者の男女間賃金格差
4. 無期雇用者の男女間賃金格差
5. 全従業員の男女間賃金格差
6. 無期雇用の男性育休取得率
7. 有期雇用の男性育休取得率
これらのデータは、商船三井グループが人的資本に投資する際の基礎となり、今後の人財政策を推進する上で重要な役割を果たします。
持続可能な企業への道
商船三井は、持続可能な社会の実現を目指しており、ESG(環境・社会・ガバナンス)評価が年々重要視されています。特に、企業が開示する非財務情報は、ステークホルダーにとって企業の持続的成長を評価する際に非常に重要な要素となっています。他の企業と同様に、商船三井もESG情報を記録し、透明性を維持することで信頼を高めています。
商船三井は、「商船三井グループ Human Capitalビジョン」を策定し、基本原則として「多様性」「共走・共創」「働き甲斐」の3つを掲げて活動を進めています。これらの原則を充実し発展させるため、人事に関連するデータを適切に把握し活用するます。
認証取得がもたらす影響
商船三井がClassNKからの認証を取得したことは、海運業界における人事データの重要性を示すものです。企業が多様性を重視する姿勢を示すことで、採用や育成の分野でも女性やマイノリティに対する支援が進むことが期待されています。また、育休取得率のデータは、男性社員の家庭との両立を促進し、全体的な労働環境の改善にも寄与するでしょう。
社内でのデータの利用も進み、人事政策の改善が期待される中、商船三井はこの動きを先導する立場となります。認証を受けたデータは、今後の方針決定や施策に反映され、企業全体の成長戦略につながることが期待されています。
商船三井は今後も、認証取得を活かし、さらなる社会貢献を目指していくとともに、持続可能な未来に向けた取り組みを強化していくことを宣言しています。