2025年7月度 アルバイト・パート平均時給レポートの発表
株式会社マイナビが、2025年7月のアルバイト・パート平均時給レポートを発表しました。このレポートは、求人情報サイト『マイナビバイト』に掲載されているデータをもとに集計されています。
全国平均時給の動向
2025年7月の全国平均時給は1,283円で、前月比では12円減少しましたが、前年同月比では34円の増加を記録しています。特筆すべきは、35カ月連続で前年同月比の増加を続けている点です。職種別では、最も高い時給を誇るのは[イベント・キャンペーン]の1,421円で、前月比で68円の増加を見せています。一方、[警備・清掃・ビル管理]も1,181円と6ヶ月連続で上昇し、過去最高額を更新しました。
エリア別の動向
次にエリア別の平均時給を見てみると、関東を除く6つのエリアでは前月比で減少が見られました。ただし前年同月比では全エリアが増加しています。特に「中国・四国」エリアは1,160円と最も低い水準ですが、最低賃金の上昇が期待される中で、今後の改善に期待が寄せられています。
三大都市圏の報告
三大都市圏の平均時給は1,321円で、こちらも前月比で6円減少していますが、前年同月比では27円の増加となっています。このエリアでは[販売・接客・サービス]が1,226円という過去最高額を記録し、特に5ヶ月連続で増加しています。
最低賃金と職種別の賃金差
今月の特集として、最低賃金が低い10県に関するデータに注目しました。これらの県では、最低賃金が特に低く、青森県の平均時給は1,136円と最も低い水準です。一方で、最も高い[教育]の給与は1,466円、最も低い[アパレル・ファッション関連]の給与は1,023円となっており、400円以上の差が生じています。
調査担当者の見解
調査を通じて、アルバイト・パートの時給が堅調に推移するなかで、一部職種や地域においては依然として課題が残ることが浮き彫りになりました。音楽フェスや花火大会など、季節イベントの需要がある職種では時給が上昇しているものの、そうでない分野では伸び悩む傾向があります。さらに、最低賃金の全国平均は今年度1,118円に引き上げられる見通しであり、これが求人時給にどのような影響を与えるか注目されます。
最後に
現状において、アルバイト・パートの平均時給は前年から引き続き上昇傾向にありますが、地域や職種によってはまだ改善の余地があります。マイナビバイトのデータを基に、今後も注意深く動向を見守っていく必要があります。