BIMクラウドサービス『B-LOOP』新機能を搭載
株式会社イズミコンサルティングが提供するBIMクラウドサービス『B-LOOP』において、新たに「簡易省エネシミュレーション」という機能が追加されました。この機能により、建築設計の初期段階から省エネに関する検討が可能となり、設計現場における効率性を大幅に向上させることが期待されています。
簡易省エネシミュレーションの概要
新機能「簡易省エネシミュレーション」は、B-LOOPの主要機能である簡易空間モデル作図ツール「CADECT」と連携しています。このツールでは、設計者が簡単に空間モデルの外皮情報を構築し、それに基づいた省エネ計算が可能です。特に、国立研究開発法人建築研究所が提供するエネルギー消費性能計算プログラム「WEBPRO」とのAPI接続により、BPI(Building Performance Index)値やBEI(Building Energy Index)値を迅速に算出することができます。
CAD前のモデル作成
「CADECT」は、空調設計や省エネ計算に必要な仕様を共通データ化し、様々な連携ソフトとの情報交換をスムーズに行えるWebブラウザ型アプリケーションです。これにより、設計者はラフモデルながらも省エネ計算を行い、設備計画に必要な情報を効率的に設定できるのです。
フロントローディングによる効率化
この新機能は、設計の早い段階からZEB(Net Zero Energy Building)についての評価ができるという大きなメリットを持っています。設計段階で必要最低限の外皮情報を設定し、そこから省エネ性能を検討することが可能になりました。更に、各部の断熱仕様を異なるパターンで変更してシミュレーションすることで、設計の最適化を図れます。
これにより、意匠及び設備部門との合意形成が行いやすくなり、設計工程における手戻りや再計算の必要性を大幅に削減できます。従来の設計プロセスでは時間がかかった省エネ検討が、設計初期の段階で行われるため、全体の設計スケジュールも整然としてくることでしょう。
BIMが実現する新たな設計の未来
『B-LOOP』はBIMの活用を通じて、空調設計や省エネ計算業務のデジタル化を支援しています。RevitのBIMモデルを「CADECT」で簡易的に空間モデル化し、そこから必要な情報をクラウド経由で連携することが可能です。このように、設計現場における業務のBIM化はもちろん、デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するための重要なステップと位置付けられています。
さらなる情報については『B-LOOP』の公式サイト(
こちら)をご覧ください。この新機能により、設計の効率化や省エネ性能の向上を図ることができる、今後がますます楽しみです。
会社情報
株式会社イズミコンサルティングは、昭和48年に設立され、建築環境や建築防災に関するコンサルティング業務を展開しています。自社で開発したBIM関連のシステムやソフトも提供しており、業界での評判を得ている企業です。所在地は東京都新宿区にあり、資本金は1億円です。さらに、全体の業務に関しては公式サイト(
こちら)を訪れてみてください。