AnyMind Group、Vibula社を完全子会社化
AnyMind Group株式会社(代表取締役CEO:十河 宏輔)は、ベトナムのライブコマース支援企業Vibula社の全株式を取得し、同社を完全子会社としました。この取り組みは、ソーシャルコマース領域において強力なパートナーシップを結ぶものです。ソーシャルコマースとは、SNSとECを組み合わせた新しい販売手法で、商品紹介やライブ配信を通じて消費者の購買意欲を高めるものです。
Vibula社の強み
Vibula社は2021年にベトナム・ホーチミン市で創業。豊富な経験を持ち、健康・美容からファッション、食品、日用品まで幅広い業界においてブランド企業への支援を行ってきました。同社はECストアの運用だけでなく、ライブコマース、インフルエンサーマーケティングなど多様なアプローチで、クライアントの販路拡大をサポートしています。
合作の目的
今回の子会社化により、AnyMind GroupはVibula社との協力を通じて、ライブコマースに関するオペレーションノウハウを強化します。また、AI技術を活用したライブ配信システム「AnyLive」の活用を広げ、24時間365日体制でのライブ配信を可能にし、ソーシャルコマースのグローバル展開を加速させる狙いです。
Vibula社の創業者であるクアン・ヴィン氏は、「このM&AはVibulaの重要な節目であると同時に、ベトナムのソーシャルコマース市場にとっても大きな転換点になる」と語っています。AnyMindとの連携で、ベトナムから東南アジアへ向けた新しい標準を発信する意気込みを示しました。
技術の進化
AnyMind Groupの十河氏は、昨年ローンチした生成AIを活用した「AnyLive」など新たな技術の導入に力を入れてきました。これにより、人とAIの融合による新しいライブ配信形式や、そのデータの可視化・分析機能を提供することが可能になりました。この結果、EC支援領域における提供価値を高め、ブランド企業や消費者の新たな購買体験を創出していくことを目指しています。
Vibula社の今後
Vibula社は今後もベトナム市場において、戦略的な中核拠点として、その役割を強化していく方針です。コンテンツ、データ、テクノロジーに基づき、ブランド企業とクリエイターの成長支援を強化し、ソーシャルコマース業界でのプレゼンスを高めることを期待しています。
AnyMind Groupの事業展望
AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで設立され、現在はアジア市場を中心に15か国に拠点を持つテクノロジーカンパニーです。EC、マーケティング、生産管理、物流など多岐にわたる領域で活動しており、クライアントのDX推進を通じた業務効率化に貢献しています。今後の展開としても、両社が持つ知見や技術を高め合い、さらなる成長を目指していくことでしょう。