北斎の美を宝飾に
2022-11-15 13:30:01

葛飾北斎のデザインを宝飾職人が現代に再現!富士と波の美をお届け

現代によみがえる北斎のデザイン



日本を代表する絵師、葛飾北斎の作品が、現代の宝飾職人によって新たな形で生まれ変わるプロジェクトが進行中です。このプロジェクトでは、北斎が描いた「赤富士」と「波」というテーマの元、伝統的な技術が駆使されています。

葛飾北斎とは



葛飾北斎は、1998年にアメリカの『LIFE』誌が選出した「過去1000年の中で最も重要な人物」ランキングにおいて、日本人で唯一ベスト100に選ばれたことで、その名声が広まりました。彼は、印象派の巨匠たちに多大な影響を与えており、特に「アール・ヌーヴォー」の誕生にも彼の影響が大きいとされています。彼の作品は、今や世界中で評価される芸術作品となっています。

共同プロジェクトの背景



今回のプロジェクトは、国際北斎学会と一般社団法人甲府宝飾協会が連携し、北斎のデザインを復刻することを目的としています。製作には、およそ6か月の期間がかかり、各団体の専門的な知見が活かされています。学会側は北斎のデザインの意味や想いを伝える役割を持ち、協会側は職人たちが最高の技術を発揮できる環境を整えました。

赤富士と波の制作



赤富士


赤富士は、薄肉彫りの技術を使ってタガネで打ち出され、雄大さや立体感が見事に表現されています。この技術は、伝承が途絶えつつある中で特に貴重です。



波は、ワックス加工技術と金属加工技術を駆使して、北斎が描く波の特長を繊細かつ大胆に表現しています。両作品ともに、高度な技術力と感性が要求されるため、製作は極めて難しいとされています。

製作職人の紹介



柳本知一(赤富士担当)



山梨県出身の柳本氏は、貴金属装身具製作一級技能士と宝飾加工ジュエリーマスターの資格を持ち、伝統的な金工技術と独自のスタイルを駆使して、圧倒的な技術力を誇ります。

山口忠道(波担当)



同じく山梨出身の山口氏は、写実的な表現に特化した職人で、独自の加工技術を駆使して数多くのハイジュエリーを手掛けています。彼の作品は見る者を魅了する力を持っています。

美術展の開催



このプロジェクトの成果は、2022年11月18日から2023年3月12日までミュールーズ壁紙美術館で行われる美術展『北斎と富士-子供のための北斎展』で披露されます。この展示は、葛飾北斎の偉大なる功績を讃えるものであり、多くの人々に彼の芸術に対する理解が深まることでしょう。

作品の購入について



今回の作品「赤富士」は1,430,000円(税込)で販売され、「波」は1,210,000円(税込)で購入することができます。これらの作品を通じて、北斎の美が再び私たちの目の前に現れることを楽しみにしています。これにより、日本の伝統技術とアートが新たな形で融合した瞬間を体験できるのです。

会社情報

会社名
一般社団法人甲府宝飾協会
住所
山梨県甲府市国母8-12-30
電話番号
055-231-5441

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