カーボンニュートラル実現へ向けた新たな協業の結束

2050年カーボンニュートラルに向けた新たな動き

2023年10月29日、東京都内で、株式会社IHIプラントとコスモエンジニアリング株式会社が燃料アンモニアの受入・払出基地に関する協業基本合意書を締結しました。この合意により、両社はプロジェクトの基本設計（FEED）から設計・調達・建設（EPC）に至るまで、効果的なプロジェクト遂行体制を構築していくことを目指します。

環境に優しい燃料の未来

燃料アンモニアは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて重要な役割を果たすと期待されています。その理由は、水素を低コストかつ効率よく輸送・貯蔵できることに加え、発電や船舶の燃料としても直接利用可能だからです。日本政府は、国内のアンモニア需要を2030年の年間300万トン、2050年には3,000万トンにまで拡大させる目標を掲げています。これに対して多くの企業が燃料アンモニアの製造、輸送、貯蔵、利用の検討を進めています。

両社の技術的強みを活かす

IHIプラントは、LNGの受入・貯蔵設備において豊富な実績を持ち、同社が手がけたJERA碧南火力発電所での燃料アンモニア転換実証試験においても成果を上げてきました。一方、コスモエンジニアリングは、液化ガスプラントでのEPC実績と専門知識を持ち、両社が協力することで燃料アンモニアプロジェクトのEPC遂行体制が一層強固になります。

この協業を通じて、燃料アンモニアのサプライチェーンを拡充すると同時に、増加する社会的ニーズに応えるために、液化天然ガス（LNG）など低炭素燃料の設備についても検討が進められます。両社は、新しい時代のエネルギー転換に向けて、強固なプロジェクト体制を構築し、顧客のニーズに応じた柔軟な対応を行っていくことを誓います。

低炭素社会実現への貢献

今後、IHIプラントとコスモエンジニアリングは、双方の技術を融合させることでシナジーを生み出し、燃料アンモニアや液化天然ガス設備のプロジェクトを推進していくこととなります。これにより、持続可能な低炭素社会の実現に向けた強力な一歩を踏み出すことになります。

このような動きは、いま最も大切な環境問題に対し切実な打開策を提示するものであり、私たちの未来をより良くするための重要な取り組みです。

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