ピカリング社の製品拡充
2025-09-24 11:50:46

ピカリング社、LXIマイクロ波スイッチング製品ライン拡充で試験要件に対応

ピカリング社、新たなLXIマイクロ波スイッチングソリューションを発表



ピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)は、9月23日から25日にオランダで開催される「European Microwave Week(EuMW)」において、最新のLXI(LAN eXtensions for Instrumentation)マイクロ波スイッチング製品ラインの拡充を発表しました。新たに追加された5つのRFIUファミリは、電気試験や検証における要求を広範にカバーし、多様なRF試験アプリケーションに対応できる構成要素となります。

ピカリング社のプロダクト・マネージャ、スティーブン・エドワーズ氏は、「これまでは柔軟性の高いターンキーのカスタム製品のみで提供していたRFIU機能が、今後はCOTS(Commercial Off-The-Shelf)ファミリの標準機能として、さらなる選択肢をお客様に提供することになります」と述べています。

新しい製品モデルの特徴



新たなLXIマイクロ波スイッチングユニットは、ピカリング標準のLXIシリーズと、内部で統合されたマルチプレクサ及びマトリクス構成の2種類があることが特徴です。これにより選択肢が増え、製品の選別や発注のプロセスが簡素化され、迅速なリードタイムを実現することが可能になります。

さらにエドワーズ氏は、「LXIベースの自動試験システムはマイクロ波機器の検証や機能試験に非常に重要で、信号ルーティングやスイッチング機能を搭載しているのが一般的です。本製品の拡張により、試験システムの小型化、信号品質の向上、プログラムの簡素化を図ることができるのです」と語ります。

幅広い業界への展開



新製品の追加は、従来の標準製品に加え、高チャネル数の連結機能、バリエーションの拡充を図るもので、すでに各帯域にわたって高度な選択が可能です。見込まれる応用範囲は、半導体、通信、自動車、医療機器など多岐にわたります。特に、今回追加されたモデル60-804(SP8T/SP10T/SP12T)、モデル60-806(SPDT)、モデル60-808(転送スイッチ)などの構成により、未終端や終端の選択肢が増加し、リレー動作回数の監視も可能になります。

特に重要なのは、エンジニアが手軽に構築可能な自己完結型の統合マルチプレクサおよびマトリクスソリューションです。このシステムにより、RFケーブルの損傷を防ぎつつ安定した性能を確保することができます。また、シーケンスが製品本体に保存されることで、システムコンピュータへの負担軽減が実現されます。

汎用性と互換性



ピカリング社の製品は、幅広い帯域(6GHz~110GHz)に対応しており、標準的なCOTSデバイスとしてさまざまな業界のニーズに応えられるよう設計されています。特に、67GHz製品には3年間の保証が付いており、長期的なサポート体制も充実しています。

ピカリングの「Microwave Switch Design Tool(MSDT)」を使用することで、設計者はマイクロ波ユニットの設計やシミュレーションを行い、必要に応じたカスタマイズを実現できます。すべてのモデルが内蔵スキャンリストとハード/ソフトのトリガ機能を兼ね備え、試験手順を迅速に実行できるよう工夫されています。

結論



ピカリング インターフェースの新しいLXIマイクロ波スイッチング製品は、信号の質と効率を高めるだけでなく、さまざまな専門分野において電気テストの精度向上を図るものです。これにより、希望する試験要件を満たすための新たな可能性を広げ、多くの業界での採用が期待されます。


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会社情報

会社名
ピカリング インターフェース
住所
Stephenson Road, Clacton-on-Sea, CO15 4NL, United Kingdom
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