賃貸市場の動向
2024-09-25 15:13:25

賃貸市場の変化:シングルタイプ賃料減、カップルタイプ上昇が顕著に

2024年賃貸市場動向分析



概要


不動産業界のデジタルトランスフォーメーションに注力している株式会社いえらぶGROUPが、全国の賃貸マンションについて2023年8月から2024年8月の市場動向を解析しました。この調査によって、シングルタイプの賃料は全国で減少傾向が見られる一方、カップルタイプは地方で上昇を続けるという興味深い結果が得られました。

シングルタイプの賃料動向


シングルタイプの平均賃料は、全国平均で前年比90.4%と大幅な低下を記録しています。特に千葉県では84.7%という数値が示しており、全国で最も減少が顕著です。大阪府(92.2%)、福岡県(95.3%)、神奈川県(95.5%)も同様の傾向を示しています。

一方、東京都では全体的な賃料の上昇が続いており、全国的な傾向とは逆行しています。特に東京23区の中でも千代田区(126.0%)の上昇率は特筆すべきもので、これが賃貸市場に与える影響は計り知れません。

カップルタイプの賃料上昇


カップルタイプの平均賃料は115.4%と上昇傾向にあり、地方7県が全体のトップ10にランクインしました。特に秋田県は、シングルタイプ(110.7%)とカップルタイプ(116.3%)両方で上昇率が高く評価されています。

さらに、山梨県(111.1%)や島根県(107.8%)なども上昇率が目立ち、地方の賃貸市場が活発であることが示されています。沖縄県のカップルタイプも110.6%と高い一方で、ファミリータイプの賃料は86.2%と全国で最も低い数値です。

中国地方の賃料動向


中国地方の賃料は全物件タイプで引き続き減少しています。特に島根県については、ファミリータイプにおいて75.8%と全国で最低の賃料水準を記録しました。広島県ではシングルタイプが95.1%、カップルタイプが98.7%と全てのタイプで減少傾向が見られます。

まとめ


今回の分析から分かるように、2024年の賃貸市場は地域によって大きな差が生まれています。シングルタイプの賃料が減少する一方で、カップルタイプでは地方が存在感を示していることは、地域不動産市場の変化と住まいに対する需要の移り変わりを示しています。今後の賃貸市場の形成に注目が集まります。

調査概要


調査期間:2023年8月1日~2023年8月31日、2024年8月1日~2024年8月31日
調査機関:株式会社いえらぶGROUP自社調べ
有効サンプル数:約105万件

いえらぶGROUPについて


いえらぶGROUPは2008年に設立された不動産テック企業で、全国の不動産会社に対し業務効率化のためのツールやプラットフォームを提供しています。多くの賃貸管理会社と賃貸仲介会社の連携を強化し、より快適な住まい探しを提供する取り組みを進めています。


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会社情報

会社名
株式会社いえらぶGROUP
住所
東京都新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル50階
電話番号
03-6911-3955

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