EY新日本の革命的な監査手続きの自動化
EY新日本有限責任監査法人は、フリー株式会社の会計システムと連携した新しい監査手続き支援システム『ALiS(Accounting Linkage System)』をfreeeアプリストアに掲載しました。このシステムの導入により、企業の単体決算に関する監査業務が大幅に効率化されることが期待されています。
ALiSとは何か?
『ALiS』はEY新日本がクラウド環境で開発したシステムで、会計システムと結びつけることで、監査に必要なデータを自動的に収集します。具体的には、証憑、試算表、仕訳データといった様々な会計情報を効率的に取得し、場合によってはデータ加工も行うことができます。
導入の背景と連携の進展
ALiSは2023年7月に初めてfreee会計とAPIを介して連携を開始し、使用する企業が増えたことで、その効果も確認されています。このような連携が進むことで、EY新日本が提供する監査業務の質も向上し、顧客に対するサービスの強化へつながると考えられています。
業務の効率化とリスクの軽減
ALiSは、年間数百から数千の証憑データを自動で取得する能力を持っています。これにより、従来Eメールで行われていたデータの取り込みや進捗確認が大幅に効率化され、人的ミスのリスクを削減します。また、データのセキュアな転送により、メールの誤送信やUSBメモリの紛失による情報漏洩のリスクも減少します。
デジタル監査の未来への取り組み
EY新日本は、次世代のデジタル監査・保証ビジネスモデル『Assurance 4.0』の実現を目指しており、AIやデータアナリティクスを駆使した監査ツールの開発に注力しています。RPA(Robotic Process Automation)やAPIの活用を通じた業務の標準化や自動化を進める中で、今後も様々な外部ソフトウェアとの連携が期待されます。
監査契約の条件
ALiSとの連携は、EY新日本との監査契約を結んでいる法人に限られるため、導入を検討している企業は注意が必要です。
EYについて
EYはクライアント、メンバー、社会、地球に幸せをもたらす有意義な価値の创造を目指しています。特にデータやAIの活用を通じ、クライアントが未来を確信を持って形作るための支援を行っています。EYが提供するサービスは、アシュアランス、コンサルティング、税務、ストラテジー、トランザクションにわたります。世界150か国以上でサービスを展開し、業界知識とグローバルなネットワークを活かした活動を行っています。
結論
EY新日本のALiSは、監査対応の効率化とセキュリティの向上に寄与し、企業の業務改善に貢献します。デジタル化が進む現代のビジネス環境において、こうした取り組みは今後ますます重要になるでしょう。