株式会社レンズが8.44億円の資金調達を発表
株式会社レンズ(代表取締役:伏見慎剛、野澤貴、所在地:東京都渋谷区)は、2023年の初めより企業向けのリスク管理SaaS「Lens RM」を提供してきました。このたび、リード投資家としてCoral Capitalを迎え、Coreline Ventures、株式会社DG Daiwa Ventures、株式会社マキナレコードなどから合計8.44億円の資金調達を実施しました。
Lens RMとは何か?
「Lens RM」は企業が直面するリスクやコンプライアンス、情報セキュリティの課題を解決するためのSaaSです。このサービスが導入されることで、委託先やサードパーティの管理プロセスが効率化されるだけでなく、その質も向上します。すでに多数の金融機関や大手企業に導入され、実績も積んでいます。これにより、企業が抱えるリスクを適切に評価し、管理することが可能となります。
現代企業が抱える課題
現在の企業環境では、少子高齢化による人手不足や専門知識を持つ人材の確保が難しくなっています。また、社会が求めるガバナンスやリスク管理の水準が高まる中で、企業はこの課題にアプローチする必要があります。特に、「経済安全保障推進法」が施行されることで、国家としてのリスク管理と情報セキュリティ対策への対応が求められ、多くの業種が影響を受けています。
このような状況下で、企業の安全性を確保し、効果的なリスク管理を行うためのソリューションが求められています。レンズはこのニーズに応えるため、今回の資金調達を活用し、新たな技術の開発やサービスの向上を目指します。
投資家からの期待の声
今回の資金調達には多くの投資家が参加しています。その中の一社、Coral Capitalからは、クラウドやAIの普及によりセキュリティリスクが高まる中、レンズのチームに注目が集まっているとのコメントが寄せられています。彼らは「日本でNo.1のSecOpsプラットフォームを構築するスタートアップに出会えた」と、レンズとのパートナーシップを歓迎しました。
Coreline Venturesのマネージャーからも、近年の情報セキュリティ規制の厳格化に伴い、委託先管理に関する取り組みが重要であるとの期待が示されました。
DGDVの見解では、レンズの提供するソリューションは、業務管理の負担を軽減し、将来的な成長が期待されています。マキナレコードからは、両社の協力により、日本の経済安全保障に寄与する意義が重視されています。
代表者の背景
株式会社レンズは、2022年に設立された比較的新しい企業です。最高経営責任者の伏見慎剛氏と野澤貴氏は、共に豊富な経験を持つ経営者であり、リクルート、Origami、メルカリなど、多くの企業での役職を経てこの事業に挑んでいます。彼らは自身の経験を生かして、リスクマネジメントの分野で新しいスタンダードを築くことを目指しています。
今後の展望
レンズは、今回の資金調達を通じて、さらなるサービス開発とマーケットでの存在感を高めていく予定です。ガバナンス・リスク・コンプライアンス・セキュリティの分野でのリーディングカンパニーとして、企業活動を支えるために、より多くのソリューションを提供し続けることが期待されています。今後の成長に注目が集まります。