日本規格協会 創立80周年記念
日本規格協会(JSA)は、2026年4月28日に創立80周年を記念して、ビジネス界での標準化の重要性を解明した2冊の姉妹本を同時に刊行します。そのタイトルは『標準化総論ビジネス戦略に活かす基礎知識』と『新・標準化戦略─ルール作りで「市場」を創る』です。これらの書籍は、デジタル時代における企業戦略において、標準化がどのように活用できるのかを体系的に説明しています。
なぜ今、「標準化」が重要なのか
グローバリズムから地政学的なデカップリング(分断)へと移行する中で、企業にとって標準化は単なる守りの戦略ではなく、自ら市場を形成するための「攻めの経営戦略」となっています。2019年施行の産業標準化法やビジネスエコシステムの変動を背景に、日本規格協会は、この重要なテーマを分かりやすく解説するために、10年ぶりに標準化教育に関する書籍を改訂しました。
姉妹本の内容
標準化総論 ─ ビジネス戦略に活かす基礎知識
この書籍は、日本規格協会が10年前に発行した『標準化教本』を改訂し、現代のビジネスエコシステムに対応した内容に仕上げています。編著者の江藤学氏を中心に、知識だけでなく、実践的なツールとして標準化を活用する方法を探ります。例えば、2019年の産業標準化法への詳細な対応策や、標準化における適合性評価の役割などが詳しく解説されています。
新・標準化戦略─ルール作りで「市場」を創る
こちらの書籍は、標準化の「ビジネス活用」に焦点を当てた初めての戦略書です。市場を創出するための具体策を紹介し、自社の技術をどう開示するか、そしてルールをいかに形成するかという観点から、現代ビジネスにおける必須の視点を提供します。実際の成功事例としてヤマト運輸や株式会社トリムの事例を挙げ、戦略の現場での実践を紹介します。
まとめ
『標準化総論』と『新・標準化戦略』は、企業が標準化を通じて自ら市場を創り出すための実践的なガイドとなります。両書とも304ページにわたり、標準化の基礎から応用、さらに実践に至るまで多面的に解説されており、次世代の標準化人材を育成するための充実した内容が詰まっています。日本の企業が国際競争力を高めるためには、この標準化の知識と戦略が不可欠です。これらの書籍は、そのための羅針盤となることでしょう。