強力米復活30周年記念酒「転強力」が登場！酒造りの極意を凝縮した逸品

強力米復活30周年記念酒「転強力」の誕生

鳥取県の特産品である酒米「強力」が、復活から30年を迎えることを記念して新たな日本酒「転強力」が発売されます。元々昭和20年に消失してしまった強力は、鳥取大学で再度種が発芽し、現代に蘇りました。その復活を支えたのは、こちらの蔵元である有限会社山根酒造場で、非常に稀少な酒米として知られています。

「転強力」は、特等の強力米を贅沢に使用し、2年間の熟成を経て完成した逸品です。特等の強力米は過去30年間で県内での存在はわずか2例と、いかに貴重なものかが伺えます。この酒はただの記念酒ではなく、これまでの酒造りの集大成を志し、蔵主の信念と情熱を凝縮した一杯なのです。

商品名の由来と蔵主の思い

この「転強力」という名は、柳生新陰流の極意「まろばし」に由来しています。もともと「殺人刀」（せつにんとう）から「活人剣」（かつにんけん）へと変わったという意味から、酒造りにおける新たな境地を示唆しています。蔵主はこの名に、酒造りに掛ける自身の心の動きや、技術、そして魂を込めていると語ります。

復古30周年を迎え、強力との出会いがなければ今の酒造りはなかったとの思いも感じます。蔵元が提唱する鳥取スタイルの酒造りの道筋は、間違いなく強力によって築かれたことを実感できる記念すべき年だとしています。