滋賀の母子信仰展
2022-10-24 12:00:01

滋賀県大津市で母子信仰の歴史を辿る芸術展「さよなら△またきて□」開幕

乳野の里芸術展「さよなら△またきて□」の魅力



滋賀県大津市千野で11月8日から開催される、「乳野の里芸術展『さよなら△またきて□』」は、特異なテーマと独自の舞台設定によって多くの人々を惹きつけています。この展覧会は、山と湖に囲まれた古民家を舞台に、失われた家族の物語と新たな死生観を探求しており、キュレーターは美術家である山崎裕貴氏が担当しています。

展覧会の背景と内容



タイトル「さよなら△またきて□」は、画家の三橋節子さんが書いた手紙に由来し、そこには深い感情が込められています。本展は、千野に根付く母子信仰やその歴史的背景に焦点を当てており、特に元三大師と月子姫の関係を中心にその物語を紐解いています。千野は「乳野」とも呼ばれ、1000年以上もの間、母子信仰が息づいている場所です。

この地において、元三大師が建立した安養院妙見堂が母子信仰を支えてきました。この場所からは、母子がどのように結びつき、どのように生きてきたのかが伝わります。展覧会では、特に月子姫の第一子「弥世丸」の存在に注目。彼は、母子信仰の歴史の中で失われたもう一人の子供です。小説家の谷崎潤一郎が描いたこの物語からは、選択の重みと母の強い愛情を感じることができます。

作品と参加アーティスト



10組のアーティストが、母の墓の隣にある古民家を「弥世丸の家」として表現しており、大津や千野にまつわる伝承を基にした作品が展示されます。普段は目にすることのない作品が数多く並び、訪れる人々に独特の体験を提供します。

伝承を巡る旅と体感



本展では、千野に伝わる母子信仰や伝承をもとにした曼荼羅マップを用意し、実際に千野の街を巡ることが奨励されています。このように、歴史や伝承を実際に体感することで、美術や文化の深みをより一層実感できる設計になっています。秋の日差しの中、千野を歩きながら地域の歴史を知り、新たな視点を獲得することができる貴重なチャンスとなります。

展覧会の詳細情報



  • - 会期: 2022年11月8日(火)〜11月27日(日)
  • - 休館日: 月曜日
  • - 開館時間: 10:30-17:30
  • - 会場: 千野の古民家「弥世丸の家」、番屋勇気
  • - 住所: 〒520-0111 滋賀県大津市千野1丁目7−43
  • - 入場料: 1000円
  • - アクセス: JRおごと温泉駅より徒歩25分、タクシーで5分

本展の開催を通じて、母子信仰に根ざした滋賀の文化を再発見し、新たな視点を持つことが期待されています。ぜひ、千野の古民家を訪れ、この歴史的な展覧会を体験してみてください。

会社情報

会社名
合同会社galleryMain
住所
京都市下京区下鱗形町5432F
電話番号
075-344-1893

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