アマダの最新可変パルスカッティングバンドソーが環境と効率を兼ね備えた新モデル登場

アマダの次世代バンドソー「PCSAW-430AXⅡ」が市場に登場

株式会社アマダマシナリーが、環境に配慮した省エネルギー設計の可変パルスカッティングバンドソー「PCSAW-430AXⅡ」の販売を4月10日から開始します。新技術である「可変パルスカッティング」を搭載したこの機械は、従来の切断技術に革命をもたらし、さらなる高速安定切断を実現しています。

可変パルスカッティングの特長

従来のパルスカッティングは、ブレードに一定のパルス振動を与えることで切断を行っていましたが、「PCSAW-430AXⅡ」では、切削条件やブレードの種類に合わせて最適なパルス周波数を調整可能です。この独自の制御機構により、切削抵抗が大幅に減少し、切断効率が30%向上しました。これにより、切断中のブレード摩耗を軽減し、寿命を延ばすことが可能になりました。

省エネルギー設計

この新しいバンドソーは、エコポンプを採用しており、動作に必要な油圧を最小限に抑えることができます。これにより、待機時の消費電力量を約50%削減することで、環境への負担を軽減します。また、高速切断による加工時間の短縮に伴い、全体としてのエネルギー消費を大幅に削減することが実現しています。

操作性と精度の向上

「PCSAW-430AXⅡ」は、21インチの大型タッチパネルを搭載しており、操作の直感性が向上しています。さらにサーボモーターとボールねじを用いた送材機構は、高精度な位置決めを可能にし、確実な製品保持を実現します。この改善により、バリや刃先のチッピングを防ぎ、小さな部品の切断も行いやすくなっています。

多様なシステムニーズに対応

労働者と技能者の不足が問題視される中、自動化やデジタル化へのニーズが高まっています。「PCSAW-430AXⅡ」は、これに応じて複数のシステムオプションを用意し、顧客の要望に応じた生産ラインを構築できます。さらにアマダのIoT「V-factory」に接続することで、機械の稼働状況や保守情報を可視化し、メンテナンス性も向上します。

仕様概要

- 機種名: PCSAW-430AXⅡ
- 丸材切断能力: φ30～φ430 mm
- 角材切断能力: □30～□430 mm
- ブレード寸法: 54×1.6×6100 mm
- ブレード走行速度: 15～120 m/min（インバータ無段変速）
- ブレードモーター出力: 11 kW
- マシン質量: 4900 kg

これらの特徴を有する「PCSAW-430AXⅡ」は、年間30台の販売目標を掲げており、価格は26,400千円（税別）。注文が増える中で、この新たな技術の進展が、業界全体の生産性を引き上げることが期待されています。詳細は公式サイトでご確認ください。
PCSAW-430AXⅡ製品詳細

今後、アマダが提供する技術の進化に注目です。