特別授業で生徒たちが挑む地域貢献
東京都渋谷区にある広尾中学校とプロバスケットボールチーム「サンロッカーズ渋谷」が手を組み、地域への愛情を育むための特別授業を展開しています。これは渋谷区が推進する探究学習「シブヤ未来科」の一環として行われ、生徒たちが自ら考え、行動する力を育てることを目的としています。
オリジナルコーヒードリップパック販売の目的
2025年1月11日、青山学院記念館で行われるホームゲームにて、広尾中学校の生徒たちがオリジナルのコーヒードリップパックを販売することが決まりました。この販売を通じて得られた売上金は、国際給食支援NPO「せいぼじゃぱん」を通じてアフリカ・マラウイの給食支援に寄付される予定です。これにより、生徒たちは地域貢献の重要性を実感しながら学ぶことができます。
探究学習の内容と進め方
広尾中学校の探究学習は、「同じ渋谷で活動する企業との連携を通じて地域愛を育むこと」と「仲間と力を合わせて課題を解決する意欲を養うこと」を目的としています。1年生はアフリカの学校給食支援、2年生は地域スポーツ活性化に取り組み、3年生は障がい者の社会参画に関するテーマを選んで研究しています。
特に2年生が中心となって進める「地域スポーツ活性化」のテーマでは、サンロッカーズ渋谷との連携を図り、グループディスカッションやプレゼンテーションを通じて地域との関わりについて考えます。生徒たちはスポーツチームと地域が持つ結びつきの重要性について、実際のつながりを学びながら研究してきました。
コーヒー販売者の役割
コーヒードリップパックの販売は、広尾中学校の生徒たち自身が行うため、各学年が情報を共有し、調整しながら進めます。具体的には、1年生がアフリカ・マラウイ産のコーヒーパック、2年生がオリジナルパックの販売を担当、3年生はパッケージラベルデザインを行うという役割分担がされています。
地域スポーツ活性化と探究学習
このプロジェクトは、地域スポーツの重要性を実感するだけでなく、実際のイベントを通じて仲間との協力やコミュニケーション、プロジェクトマネジメント能力を養う場となります。当日のゲームでは、サンロッカーズ渋谷が「シーホース三河」と対戦。生徒たちの手がけた商品がゲストやファンに披露され、地域貢献の意義を体感する機会となります。
B.LEAGUEとサンロッカーズ渋谷
サンロッカーズ渋谷は、B.LEAGUE B1に所属し、1935年に設立されたクラブで、2025年に設立90周年を迎えます。地域に根ざしたクラブ運営を行い、地域スポーツの活性化に尽力し続けています。サンロッカーズは単に試合を行う場所ではなく、地域と密接に連携したプラットフォームとして機能しているのです。
まとめ
「シブヤ未来科」により地域と学校がつながり、子供たちが自ら学びながら地域貢献を果たす素晴らしい機会が提供されています。コーヒードリップパックの販売が成功し、寄付が実現することで、広尾中学校の生徒たちが未来に向けて大きな一歩を踏み出すことでしょう。