防災アートがもたらす心の健康と生活の安全
悠悠ホーム株式会社(本社:福岡市、代表取締役:内山賢一)は、2025年3月20日に西方沖地震から20年を迎えることを記念して、玄界島の全世帯に向けて「防災アート(備絵)」を寄贈することを発表しました。この取り組みは、単に防災意識の向上に留まらず、アートを通じた心の健康も提案するという新たな試みです。
防災アートとは?
寄贈される「防災アート」は、ハンディキャップアーティストのデザインによるもので、そのテーマは「ウェルビーイング(心と体の健康)」です。このアートは額装され、その裏には災害時に役立つ栄養価の高い非常食が収納されています。これにより、日常的に楽しむことができるアートとしての役割と、実用的な防災グッズとしての機能を両立しています。
健康を支える非常食
災害用として備蓄される食品は主に炭水化物や水が中心であり、栄養バランスが偏ってしまいがちです。栄養の偏りが免疫力を低下させ、感染症にかかりやすくなるリスクがあることから、悠悠ホームはこれに対抗すべく、多様な栄養素を含む保存食をアートの一部として封入しました。また、これらの保存食は、保存期間が5年以上と長期的に利用可能です。
アーティストの想い
福岡市の障害福祉施設「工房maru」に所属するアーティスト、太田宏介さんは独自のスタイルで知られ、幸福を象徴するブルーデイジーをテーマにしたオリジナルアートを描きました。彼の作品は、家族の健康やウェルビーイングを象徴するとされ、地域の人々に親密感を与えるものとされています。毎年個展を開くなど活発に活動する彼の技術と情熱が、今回のプロジェクトに深みを与えています。
社会貢献の新しいかたち
この「防災アート」のプロジェクトは、アーティストの才能を引き出し、防災意識の向上とともに障害者アートへの認識を広めることを目的としています。悠悠ホームは、アートの販売を通じて得られた収益を地域社会に還元する仕組みを構築しており、アートと防災、地域資源が融合した新しい形の社会貢献を目指しています。
寄贈式の実施予定
寄贈式は玄界島の公民館周辺で、2025年3月20日に実施される「令和6年度 福岡市防災訓練」の一環として行われます。この日は、内山代表が直接参加し、地域の代表者にアートを手渡す予定です。防災意識を高めるとともに、日常からの備えを促す重要なイベントとなるでしょう。
結論
悠悠ホームの「防災アート」は、ただのアートではなく、心と体の健康をサポートする新しい防災グッズです。災害に備えると同時に、アートを楽しむことで地域の絆も深まるこの取り組みは、未来の持続可能な社会に向けた重要な一歩であると言えます。