管理職昇進に対する意欲と不安の共存
株式会社ワークポートが実施した最新の調査では、全国のビジネスパーソン588人を対象に「管理職志向」について深堀りしました。この調査から浮かび上がったのは、約8割の働き手が管理職への昇進に意欲を持つ一方で、同程度の割合が不安も抱えているという複雑な心理状態です。
調査結果サマリー
1. 昇進意欲は76.7%に達し、高い一方で「不安」を感じる人も75.7%。
2. 昇進を望まない理由の多くは「報酬が見合わない」と「私生活への影響」。
3. 「成果責任や業務量の増加」が不安要因として最も顕著。
意欲的な昇進希望
調査の結果、76.7%が「管理職に昇進したい」と回答。具体的には、31.8%が「積極的にしたい」とし、44.9%が「機会があればしたい」と述べています。この結果は、世間でしばしば指摘される「管理職離れ」に反するもので、転職希望者が多い今、管理職への挑戦に前向きな姿勢が多数を占めることが確認されました。
昇進を志向する理由
管理職への昇進を希望する理由として最も多かったのは「収入増」とします。37.5%の人がこの理由を選び、次いで「裁量権を持ちたい」が26.2%、「組織づくりへの興味」が20.2%という結果でした。単なる報酬の増加にとどまらず、より大きな影響力を持ちたいといった意欲も見られます。
昇進を希望しない理由
一方で、管理職への昇進を望まないとする人には「報酬が見合わない」が27.0%で最多。続いて「私生活への影響」が25.5%となりました。この他には「自身に適性がない」といった声も上がり、昇進に対する様々な懸念が存在することが分かります。
不安の内容
多くの人が抱える不安としては、約70%が「成果責任・業務量の増加」を挙げ、47.4%が「上司と部下の板挟み」に懸念を示しています。また、「部下の育成やマネジメント」の難しさも43.4%が回答しており、実務的な負荷に加えて人間関係によるストレスが大きな要因となっています。
昇進を受け入れる条件
さらに調査対象者に、もし管理職への昇進を打診された場合、どのような条件が必要かを尋ねたところ、「責任に見合う報酬」が72.4%で最も多く、次いで「裁量権の拡大」が50.9%、そして「マネジメントに専念できる環境」が48.1%という結果になりました。これより、ただ役職を与えるだけでなく、環境整備も重要であることが明らかです。
まとめ
管理職への昇進意欲が約8割に達する一方で、実際には多くの人が不安を抱えている現状が浮き彫りになりました。特に、報酬が見合わないことや業務増加への懸念が前面に出ており、企業側には「納得感のある報酬体系」や「適正な業務量」といった配慮が求められています。今後、次世代のリーダーを育成するためには、こうした課題に真摯に取り組む必要があるでしょう。
調査概要
- - 調査機関: 自社調査
- - 調査対象: 当社利用者(20代~40代・男女)
- - 有効回答: 588人
- - 調査期間: 2026年4月21日~28日
- - 調査方法: インターネット調査
今回のワークポートの調査からは、管理職への昇進に対する強い関心と、同時に高い不安を持つビジネスパーソンの実情が浮かび上がりました。本調査が企業の人事戦略に役立つことを願っています。