マンション価格分析
2025-04-14 13:24:00

東京都と周辺エリアの中古マンション価格動向を徹底解説

東京都23区の中古マンション価格上昇の実態



最近、中古マンション価格が高騰し続けているという報告が相次いでいます。特に、その価格動向はエリアによって異なり、首都圏を代表する東京都23区とその周辺地域、神奈川県、千葉県、埼玉県を比較することで、興味深い傾向が浮かび上がっています。この調査では、これらの違いを詳細に分析し、実際の価格動向を把握することが目的です。

調査背景



中古マンションの価格はレインズタワーが発表しているデータによると、東京都23区では2023年に入ってからも高価格帯で推移しています。しかし、都下や周辺3県に目を向けると、2024年中には価格が横ばいで推移していることが顕著となっています。この違いから、実際には東京都23区内の一部エリアでの価格上昇が、首都圏全体の動向を引き上げている可能性があると考えられ、調査に着手しました。

調査概要



東京都23区内の中でも特に価格が上昇している地域をターゲットに分析を行いました。具体的には2023年のデータと比較し、「価格が上昇したマンションの割合」と「平均価格高騰率」の2つの基準で各エリアを評価しました。その結果、評価が高かった地域を特定しました。

エリア別評価の結果



表1:エリア別総合評価



調査の結果、例えば港区高輪エリアでは64棟のマンションのうち、55棟で平均10%の価格上昇が確認されました。この結果から、高輪エリアは価格上昇率も棟数も高いレベルであることがわかります。これを地図上で表現すると、特に評価A(上昇率が高く、棟数も多い地域)は皇居南側で目立ちます。

再開発による影響



特に大規模な再開発プロジェクトが進行中の品川・高輪ゲートウェイ、渋谷、新宿エリアは、評価Aとして識別され、この都市開発の効果が不動産価格に与える影響を示しています。今後も再開発が進むことで、利便性やエリアのイメージ向上がさらに価格に拍車をかけることが期待されます。

品川広域圏の様子



品川広域圏は図2に示す通り、新幹線や空港アクセスが充実しており、ビジネスエリアとしても注目されています。高層オフィスと居住空間が共存するこの地域は、今後の発展が期待されるポイントです。

湾岸エリアの再開発



湾岸エリアでも、東京都心の臨海部を中心に大規模な再開発が進行中です。特に豊洲、晴海、有明エリアでは、交通インフラが整備され、国家戦略特区としても注目されています。これにより、利便性が高まり、多くの人々が集まることが見込まれています。

渋谷の大規模開発



渋谷エリアでは「100年に一度」と称される大規模な再開発が注目を集めています。既にいくつかの新しい商業施設や公共スペースが完成し、2027年にはさらなる開発が予定されています。これにより渋谷の都市機能が大きく向上し、回遊性と利便性が高まっています。

まとめ



以上の調査から、東京都23区内での中古マンション価格の上昇は大規模な再開発による影響が強いことが確認され、高価格の維持や上昇が続いていることが明らかになりました。これらの動向を踏まえ、今後の不動産市場にも注目が集まります。価格調査を行った福嶋真司は、今後とも市場動向を注意深く把握し続けていく所存です。


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会社情報

会社名
マンションリサーチ株式会社
住所
東京都千代田区神田美土代町5−2第2日成ビル 5階
電話番号
03-5577-2041

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