インドネシアのブラックタイガーエビがASC認証を取得
日本生協連が推進する協働プロジェクトの成果として、インドネシアで養殖されたブラックタイガーエビがASC認証を取得し、ASCラベルを付けた商品が発売されることとなりました。これにより、消費者は安心して環境に優しい海産物を選択することが可能になります。
プロジェクトの背景
この取り組みは、2018年から始まりました。コープ商品の「責任ある調達基本方針」に基づき、インドネシアの主要産地である中部ジャワ州でエビ養殖業の改善プロジェクトが実施されています。目的は、環境への配慮を保ちながら持続可能な養殖業へとシフトすること。プロジェクトの一環として、ASC(Aquaculture Stewardship Council)認証基準に沿った生産方法の改善が図られています。
ASC認証の取得
このプロジェクトに協力しているミサヤミトラ社では、参加生産者の養殖池が2024年3月29日付でASC認証を取得しました。これにより、より環境に優しい養殖が実現し、消費者にとっても安心の証となります。初回の生産には、日本生協連の職員が関与し、養殖運営、収穫、加工の各プロセスを確認。稚エビは人工飼料を使用せず、抗生物質も投与せずに育成されました。これにより、エビ本来の風味と食感が最大限に引き出されています。
高品質のエビの流通
収穫は8月に行われ、その後、鮮度を保つために収穫した養殖池から生産工場まで慎重に輸送されました。エビは産地で凍結処理されており、ぷりぷりとした食感を楽しむことができます。今回の取り組みを通じて、消費者には「殻付ブラックタイガー」というパッケージラベルが付いた製品が提供され、市場に流通していく予定です。
持続可能な未来に向けて
このプロジェクトは、インドネシアのブラックタイガーエビ養殖業がASC認証を取得したことに大きく寄与しており、今後も日本生協連は、環境や社会に配慮した商品の開発・普及に取り組んでいく意向を示しています。持続可能な生産と消費は、ますます重要なテーマとなっており、すべてのステークホルダーが協力して推進することが求められる時代がやってきています。この活動は、消費者が選ぶことのできる商品を増やし、持続可能な養殖業の発展に寄与することでしょう。日本生協連は、引き続きこの活動を通じて、持続可能なブラックタイガーエビ養殖の拡大を目指します。