沼田晶弘先生監修のアプリ「PIGUCHI」が子供の自主性を引き出す

お金の価値を学べる新アプリ「PIGUCHI」

子供たちが成長する中で避けられないテーマ、「お金」。その価値を理解し、如何に使いこなすかが重要です。しかし、学校教育ではお金に関する十分な体験が得られないのが現実です。そんな中、沼田晶弘先生監修のアプリ「PIGUCHI（ピグっち）」が登場しました。このアプリは、子供たちにお金の価値や流れを体験を通じて学ばせることを目的としています。

お金教育の現状と課題

現在、日本の学校ではお金に関する教育が遅れていると言われています。具体的なデータでも、中学1年生では「0時間」が74.2%を占め、中学生における金融教育の実態が明らかになっています。家庭によって「お金」の教育にばらつきがあるため、親が子供にお金のことをどれだけ教えられるかがカギとなります。多くの保護者が「貯金」や「利子」の本質を教えられていない現状があります。

沼田先生は、子供たちが物の「価格」と「価値」を混同していることに注目しています。たとえば、高いとされるモヤシが50円で販売されている場合、子供はその価格だけを基準に判断し、安いと考えることが少なくありません。こういった誤解が生まれる中で、金融教育の重要性が高まっています。

「PIGUCHI」の機能と特長

アプリ「PIGUCHI」では、子供たちが自主的にタスクを設定し、お手伝いを通じて得た報酬でお金の仕組みを学びます。このアプリには、以下の3つの主要機能があります：

1. やることリスト機能：子供が受け持つ内容を細かく設定し、タスク達成時にお小遣いが加算されます。自分の意思でお金を得ることで、働くことの意義を学べます。

2. レポート機能：貯まったお金の総額や、達成したタスクの数を数値化し、自己分析を促します。これにより、子供たちの得意・不得意を把握できます。

3. バンク機能：仮想の銀行口座を持ち、入金・出金やローン申請を通じて、実際のお金の流れを体験できるようになっています。親の承認が必要ですが、利息の概念も体験可能です。

このアプリは、親子のコミュニケーションを促進しながら、リアルなお金教育を提供します。タスクの設定やお金の流れについて、親子で話し合うことができるため、家庭内での学びがより深くなります。