アンバー・グループの買収
2022-02-02 11:56:45

暗号資産業界に新たな風、アンバー・グループがディーカレットを買収

アンバー・グループ、ディーカレットを買収



2022年2月1日、シンガポール。グローバルに展開する暗号資産金融サービス企業、アンバー・グループが、子会社であるWhaleFin Holdings Japanを通じて、日本のディーカレットホールディングスの子会社で、暗号資産取引所を運営するディーカットInc.(以下:ディーカレット)を買収したことが発表されました。この動きは、金融庁から登録済みの暗号資産交換業者(CAESP)ライセンスを取得し、日本市場への参入を目指すためのものです。

ディーカレットは、2018年から日本で事業を展開し、すでにCAESP登録会社の一つとして、広く認知されています。提供するサービスには暗号資産を使用した決済や取引所の運営が含まれ、日本国内での暗号資産利用促進においては、三井住友銀行やNTT、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行などとの提携を通じて先駆けて取り組んでいます。

アンバー・グループの今回の買収は、ディーカレットが持つ市場での強度と、WhaleFinブランドの利用者重視のデジタル資産投資ツールをミックスし、日本の暗号市場に潜む可能性を最大限に引き出す目的があります。2021年には日本の貸暗号資産サービスが7倍の成長を果たし、現在、アンバー・グループはプラットフォーム上で50億ドル分の暗号資産を管理しています。この実績こそが、今後の暗号資産普及に向けた強い推進力になるでしょう。

「日本は暗号資産金融サービスにおいて重要な市場の一つであり、大きな戦略的価値があります。私たちは、WhaleFinとディーカットの強みを統合し、日本市場での存在を強化できることを誇りに思います。信頼性の高い暗号資産金融アプリの提供を目指しており、私たちの理念に共鳴する形でディーカレットの専門性と人材を最大限に活かしたいと考えています」と、アンバー・グループのグローバルCEOであるマイケル・ウー氏が述べています。

暗号資産規制が進化する日本市場において、今回の買収は、アンバー・グループがCAESPを運営できる貴重な機会を提供します。ディーカットの登録状況は、規制に準拠したサービス提供を可能にし、利用者のための安心感を高めるでしょう。

「私たちが日本市場に参入するために、金融庁から登録された暗号資産交換業者をグループに加えることができたのは、非常に名誉なことです。これは、暗号資産が評価されるべき資産クラスであるとの信頼を確固たるものにするための重要なステップです。今後も最高の規制遵守を維持し、日本における暗号資産金融の新たな基盤を築くことを約束します」とウー氏は言及しています。

アンバー・グループは、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどに拠点を持つ暗号資産金融サービスのリーディングカンパニーであり、投資や融資、取引など多岐にわたるデジタル資産サービスを提供しています。著名な投資家からも支援を受けており、今後もその影響力を拡大していくことでしょう。

この買収により、日本市場での競争がさらに激化する中、ユーザーにとって魅力的なサービスが展開されることが期待されます。暗号資産がより身近な存在となる未来に向けて、両社がどのように連携していくのか、今後の動向が注目されます。

会社情報

会社名
WhaleFin Holdings Japan株式会社
住所
東京都千代田区大手町大手町ビルヂング
電話番号

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