大阪府和泉市における「キュビナ」とデジタル教科書の連携
近年、教育現場においてデジタル化が進んでおり、学習形態は大きく変化しています。その中で、株式会社COMPASSが提供する「キュビナ」は、AIを活用した教育の新たな可能性を切り開いています。この度、同社と日本文教出版が手を組み、デジタル教科書との相互連携機能が実装されることとなりました。
この実証が行われるのは、大阪府和泉市の市立中学校で、今後の教育の在り方に大きな影響を与えると期待されています。
相互連携機能の導入
デジタル教科書と「キュビナ」のAI型教材との間で、シームレスなアクセスが可能になるこの機能は、生徒にとって非常に利便性が高く、個々の学習スタイルに寄り添った教育環境を提供することを目的としています。具体的には、デジタル教科書の中にある「キュビナ」のアイコンをタップすることで、教科書に合わせた問題に瞬時にアクセスし、基礎と発展の2つの難易度から選択した問題に取り組むことができます。
また、逆に「キュビナ」の問題画面から教科書への遷移も可能です。これにより、学習内容がより一貫した流れで理解しやすくなると同時に、適度な演習を通じて深い学びが促進されるでしょう。
和泉市での実証実験
この取り組みは、2025年9月から12月にかけて実施され、対象は和泉市の中学校に通う1年生と3年生、合わせて457人となっています。対象科目は数学で、この実証を通じて学習効果を評価し、今後のさらなる教育の改善に活かしていく予定です。
アプリケーション同士をスムーズに行き来することで、教科書と教材の本質的な連携を図り、生徒たちがより快適に、自分のペースで学びを進められる環境が整いそうです。
デジタル学びの未来
文部科学省が推進する「NEXT GIGA」プロジェクトの一環として、教育データの利活用やサービスの連携が重要なテーマとなっています。この流れを受け、「キュビナ」の導入によって、教師と生徒、保護者の三者にとって利点が多く、教育の質を向上させる基盤となることでしょう。
COMPASSと日本文教出版が共に描く未来の教育環境は、より個別的で最適な学びを実現する助けとなるのです。今後もこの取り組みが全国に広がり、多くの学生がより良い学びの機会を得られることを期待しています。