共同配送で物流の脱炭素化を進める!
Carbon EX株式会社とロジスティード株式会社は、日本初となる「共同配送を活用したJ-クレジットプロジェクト」の登録を支援しました。このプロジェクトは、物流業界の持続可能性を高め、環境負荷を軽減するために重要な取り組みです。物流業界は、経済活動を支える基盤でありつつ、CO2排出量の約20%を占めているため、その脱炭素化が急務となっています。特にトラック輸送はエネルギー消費が大きく、ドライバー不足や「物流の2024年問題」などの課題に直面しています。これらの問題を解決するために、ロジスティードは「共同配送」に焦点を当て、その環境価値をJ-クレジットとして活用する運動を展開しています。
物流業界の現状と課題
日本の物流業界は欠かせないインフラである一方、環境への影響が大きいセクターでもあります。特にトラックによる運送は、エネルギーを大量に消費し、多くのCO2を排出しています。加えて、労働力不足などが影響し、我が国の物流の安定性が脅かされています。このような背景から、輸送効率を高めつつ、CO2排出を削減する仕組みが求められています。そこでロジスティードは、共同配送を推進し、その効果をハーモナイズさせることで、新たな環境価値を創造しました。
日本初の共同配送J-クレジット登録達成
ロジスティードは、共同配送のメリットに注目し、これをJ-クレジットに登録することを目指してきました。Carbon EXは、専門的なコンサルティングや申請サポートを行い、このプロジェクトを推進しました。プロジェクトは、最新のJ-クレジット制度に基づく審査を経て、無事に登録されました。これにより、物流業界全体のカーボンニュートラル化を加速する新たなモデルケースが誕生しました。
包括的な支援体制の構築
本プロジェクトの重要な側面は、登録から運営、クレジット発行までの包括的な支援です。プロジェクトの登録後も、モニタリングやデータ収集、報告書作成といった運営サポートを提供しています。これにより、企業は長期的な運営負担を軽減し、スムーズにクレジットの発行ができるようになります。一貫したサポート体制が構築されたことにより、企業は自信を持ってプロジェクトに取り組める環境が整いました。
カーボンクレジット市場の活用
Carbon EXは、発行されたクレジットの取引や流通の促進にも力を入れています。共同配送によって削減されたCO2を基に発行されたクレジットは、市場で取引可能です。企業はこのクレジットを通じて、環境負荷を軽減しつつ、新たな経済的利益も得られる仕組みが整いました。これは、持続可能な物流モデルの確立という目標に向けた重要なステップです。
今後の展望
今後、ロジスティードは荷主企業と連携し、共同配送を通じてCO2排出量の削減を進めていきます。削減されたCO2を基にしたJ-クレジットの申請・発行を行い、発行されたクレジットは市場で流通させていく予定です。両社は、これからも共同配送を活用したプロジェクトの登録・売買をサポートし、企業の脱炭素化を進めることで、持続可能な社会の実現へ貢献していく方針です。
まとめ
このプロジェクトは、単なる環境意識の向上に留まらず、ビジネスのスリム化や新たな市場の創出をもたらす重要な取り組みです。今後の展開に注目が集まります。