弥生、10年連続のシェアNo.1を達成した理由
弥生株式会社が、個人事業主向けクラウド会計ソフト市場において、2025年3月末の調査で55.4%のシェアを獲得し、10年連続で第一位を達成したことが発表されました。この発表は、MM総研が実施した「クラウド会計ソフトの利用状況調査」に基づくものです。
この調査は、個人事業主を対象にしたWebアンケートで、2025年4月30日に結果が公表されました。弥生は2016年から毎年、50%以上のシェアを維持し続けており、スモールビジネスのバックオフィス業務を効率化し、事業者が本業に集中できる環境を整えてきました。特に、弥生のクラウド会計ソフト「やよいの青色申告オンライン」や「やよいの白色申告オンライン」は、個人事業主からの高い評価を得ています。
個人事業主向けクラウド会計ソフトの必要性
2025年3月末の調査によれば、会計ソフト利用者のクラウド利用率が38.3%に伸び、前年と比べて4.6ポイント増加しました。この伸びは、行政手続きのデジタル化やインボイス制度の導入など、法制度の変化が背景にあります。しかし、まだ53.0%の個人事業主が会計ソフトを利用していない現状も見過ごせません。
弥生は、これらの業務の自動化やデジタル化の必要性を説き、安定した業務運営を実現するための会計ソフトの利用促進に注力しています。特に、初めて利用する方でも簡単に確定申告資料を作成できるソフトの提供は、大きな魅力の一つです。
調査結果に見るクラウド利用の拡大
MM総研が実施した調査では、全体の口座保有者が22,575件という非常に多くの回答が集まった結果、個人事業主は今後ますますクラウド会計ソフトを利用する傾向にあることが示されています。
また、弥生の会計ソフトは「面倒な帳簿付けも簿記知識も不要」で、初心者でも安心して使用できる点が高く評価されています。その使いやすさは、日々の業務をスムーズに進める手助けとなり、多くの事業者が本業に専念できる環境を提供しています。
企業のミッションと将来の展望
弥生の企業理念は「中小企業を元気にすることで、日本の好循環をつくる」というものです。創業から続くこの理念は、今後も変わることはありません。2024年9月時点で937名の従業員が、業務ソフトウェアの開発、販売、サポートに従事し、業界最大規模のカスタマーサービスセンターを有することで顧客満足度を高めています。
弥生は、AIを含む最新のテクノロジーを駆使し、さらなる成長を目指しています。これにより、中小企業の皆さんが理想とするビジョンへ進むためのサポートを引き続き行っていく方針です。
おわりに
弥生が10年連続で個人事業主向けクラウド会計ソフト市場でのシェアNo.1を達成したことは、その信頼性と利便性を裏付ける重要な指標です。今後も個人事業主のニーズに応え、業務の効率化を推進していくための新しいサービスや機能の開発に期待が寄せられます。