田原バイオマス発電所が営業運転を開始し持続可能なエネルギーを提供へ

2025年9月1日、愛知県田原市に新たなエネルギー供給所「田原バイオマス発電所」が正式に営業運転を開始しました。これは、JFEエンジニアリング株式会社、中部電力株式会社、東邦ガス株式会社、そして東京センチュリー株式会社の共同出資によるもので、地域における持続可能なエネルギー供給が期待されています。

発電所の概要

最初に、本発電所の規模についてご紹介します。発電出力は112,000kWとなっており、年間にわたって約7.7億kWhの電力を供給する能力があります。これは、一般的な約25万世帯分に相当するとされています。

環境配慮と持続可能性

このバイオマス発電所は、木質ペレットを燃料として使用しています。再生可能な資源である木材を活用することで、CO2排出量の削減に寄与し、循環型社会を目指す取り組みの一環として位置付けられています。発電には化石燃料を使用せず、地域の豊富な森林資源を有効活用することで、地域経済の活性化にも寄与する見込みです。

設備と運営

田原バイオマスパワー合同会社が運営する本発電所は、2022年6月に工事が開始され、約3年後に営業運転を迎える運びとなりました。「地域の方々に安全・安心してご利用いただける発電所を目指す」と出資各社が共に声明を出しています。運営にあたる会社の代表である守吉庸和氏（JFEエンジニアリング）は、「地域の皆様の信頼に応えるよう誠心誠意努めてまいります」と意気込みを見せています。