加熱式たばこの現状
2021-12-20 09:30:02
加熱式たばこの市場シェアはどうなっているのか?アイコスの急減少が示す変化
2021年10月に施行されたたばこ税の増税は、多くの喫煙者に影響を与えました。喫煙者の中には、喫煙をやめることを選んだ人や、経済的理由から安価な銘柄にシフトした人、さらには紙巻たばこから加熱式に移行した人もいます。このような影響を受け、加熱式たばこの市場シェアは大きく変動しています。
全国の20歳以上の喫煙者1,322人を対象に行った調査結果によると、2021年末時点での加熱式たばこデバイスの実際の市場シェアを確認することができました。過去には約70%のシェアを誇ったアイコスですが、現在は53.4%にまで減少しています。この結果から、ユーザーの選択肢が多様化していることが見えてきます。
調査の概要
この調査は、株式会社マーケティングアプリケーションズが実施したセルフ型ネットリサーチツールを用いて行われました。実施日は2021年12月13日から14日で、全国の喫煙者を対象に約1,322件の有効回答が得られました。参加者の性別や年齢層を分析した結果、男性は30代から40代、女性は30代が多くを占めていることがわかりました。
ブランド別のシェア
調査において最も良く使用されているデバイスについて尋ねたところ、トップシェアを維持しているのはアイコスで、依然として多くの支持を集めています。しかし、そのシェアは前年のデータから大きく減少しています。それに対し、プルームとグローは支持を高め、プルームが23.8%、グローが22.5%のシェアを獲得しています。
アイコスの詳細
アイコスの中でも特に多く使われているのはアイコス3デュオや新型のアイコス・イルマです。高温型デバイスが多いものの、それを上回る経験が重視されている様子が伺えます。特に幅広い年齢層に支持を受けていることから、アイコスは依然として強いブランド力を持っています。
プルームの詳細
プルームは低温加熱式と高温加熱式の2つのデバイスを展開しており、その内訳はおおよそ7:3となっています。特に20代から30代のユーザーからの支持が高いことが分かります。加熱式たばこ全体の中では低温加熱式のシェアが高く、プルームは若い世代の需要に応えています。
グローの詳細
グローはハイパー・シリーズとプロ・シリーズという2つのモデルを持ちますが、現在はハイパー・シリーズの方が支持を集めています。特に50代以上のユーザーに幅広く受け入れられており、逆に若い世代にはあまり利用されていないことが明らかになっています。
まとめ
この調査を通じて、加熱式たばこ業界におけるアイコスのシェア減少と、プルーム・グローの台頭が明らかになりました。市場は変化しており、消費者の選択に影響を与える多くの要因が存在します。タバコを吸う人々にとって、デバイスの選択はますます多様化していることが示されています。
私たちが加熱式たばこを選ぶ際の参考として、これらのデータが役立つことを願っています。以下は加熱式タバコに関する追加情報やレポートへのリンクです。
【本件に関するお問い合わせ先】
加熱式たばこマガジン「モクログ」
https://moqlog.jp/
【本レポートの詳細】
https://moqlog.jp/ploomtech/tobacco-brand-research/
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