環境汚染物質PFASの体内濃度を測定できる検査サービス開始
近年、環境汚染物質として注目されているPFAS。その体内への影響を調べるため、血液検査の重要性が高まっています。一般財団法人材料科学技術振興財団(MST)は、2024年6月より、血液中のPFAS濃度を検査するサービスを開始しました。
3種類の検査からニーズに合わせて選択可能
MSTでは、研究目的に合わせた3種類の検査を提供しています。
簡易定量検査: PFOS、PFOAの2種類のPFASを測定します。
精密定量検査: 特定PFAS(PFOS、PFOA、PFHxS、PFNA)を測定します。
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オーダーメイド検査: 検査対象となるPFASの種類を相談できます。PFOS、PFOA以外のPFAS類も測定可能です。
0.5 ng/mLという高感度な測定を実現
MSTの検査では、0.5 ng/mLという低い濃度まで測定可能です。これは、環境省が2023年7月に発表した全国規模の血液検査で用いられる基準値(2 ng/mL未満)よりも低い値です。そのため、より詳細なPFAS曝露状況の把握が可能となります。
研究目的の検査サービス
本サービスは、研究を目的としたサービスです。ヒトや動物への臨床診断、治療用には使用できません。個人からの問い合わせは受け付けておりませんので、ご了承ください。
MSTについて
MSTは、半導体・電池などのエレクトロニクス分野、医薬品・化粧品・食品・環境などのライフサイエンス分野、薬毒物・病理学などの生化学分野など、幅広い分野で分析サービスを提供しています。最新の分析装置を備えた東京本部のラボで、お客様のニーズに合わせた分析プランをご提案いたします。
PFASとは?
PFASとは、パーフルオロアルキル物質とポリフルオロアルキル物質の総称です。フライパンや食品包装材など、様々な製品に使われています。高い耐熱性や撥水性、耐油性などの優れた特性を持つ一方で、環境中や体内に蓄積しやすく、健康への影響が懸念されています。
問い合わせ先
一般財団法人材料科学技術振興財団
分析評価部 KB 中村 篤史・國末 容子
TEL: 03-3749-2525
E-MAIL:
[email protected]
まとめ
MSTは、研究目的のPFAS血液検査サービスを開始しました。環境汚染物質PFASの体内濃度を測定することで、健康への影響をより詳しく調べることが可能になります。