リスクモンスター、倒産リスク判別の格付ロジックを大幅改定

リスクモンスターのRM格付ロジック改定

企業の信用評価を革新

リスクモンスター株式会社（以下、リスモン）は、2025年7月20日に倒産判別力をさらに向上させるため、「RM格付ロジック」の改定を実施することを発表しました。リスモンは法人向けに与信管理クラウドサービスを提供し、企業の信用評価を支援することに特化しています。

この「RM格付」は、企業をA格からF格の6段階に分類する独自の与信管理指標です。これまでにも90%超の高い倒産判別力を維持していますが、今回の改定によりさらに0.5ポイントの向上を実現することを目指しています。これは、企業評価基準に対する柔軟かつ実態に即した見直しが求められる中で行われています。

改定の背景

現在、日本経済は活性化の兆しを見せていますが、新たな挑戦も待ち受けています。物価上昇や国際的な経済変化による不確実性が企業を取り巻いており、リスモンはこれに対応するために格付ロジックの改良を行いました。

企業は「攻めの取引」を続ける一方で、景気の波や倒産リスクに備える必要があります。そのため、リスモンはRM格付の精度を維持しつつ、より優れた与信管理のスタンダードを提供することに努めているのです。

改定のポイント

1. 倒産確率の適時化
2024年から2025年の1年間で、倒産のトレンドは変化します。リスモンでは、定期的に倒産実績を集計し、その情報を基に評価の精度を向上させています。

2. 定量分析の強化
中小零細企業に対する収益性分析を強化し、より実態に沿った評価を行います。短期的、また中期的な財務指標に着目し、倒産リスクが高い項目の評価を適正化します。

3. 定性分析の強化
新たに「企業の情報公開性」や地域別の倒産傾向を評価項目に加え、公開情報に基づく信頼性を向上させます。これにより、企業の特性に応じた詳細な評価が可能になります。

RM格付とは

リスモンが独自に持つ企業データベースを活用し、企業を信用度に応じて格付けする指標が「RM格付」です。この指標は、倒産分析データに基づき、倒産リスクを評価するものであり、7000社以上の会員企業に利用されています。

企業の未来を見据えた取り組み

リスモンは、2000年9月に設立されて以来、与信管理に関する様々なサービスを展開してきました。領域を広げながら、企業の成長をサポートするための戦略に力を入れています。今後も、格付ロジックを進化させ、企業が厳しい経済情勢においても安定した成長が遂げられるよう、支援を行い続けるつもりです。

今回の改定は、企業評価の新しいスタンダードを提供するための重要なステップであり、多くの企業がこの改定を通じて大きな利益を得ることが期待されています。