鈴木広明総料理長が黄綬褒章を受章
株式会社民権企業は、赤坂四川飯店の総料理長で副社長の鈴木広明が令和6年秋の褒章において「黄綬褒章」を受けたことを発表しました。黄綬褒章は、長年にわたり業務に精励し、他の模範となる技術や実績を持つ人々に贈られる名誉ある賞です。
鈴木広明は1982年に赤坂四川飯店に入社し、四川飯店の創業者、故・陳建民のもとで修行を積み重ねてきました。彼は「池袋四川飯店」や「赤坂四川飯店本店」の料理長を務め、その後は総料理長としてグループ全体の料理指導や人材育成に尽力しています。また、大学や料理教室での講師活動を通じて、次世代の料理人の育成にも力を入れています。さらに、公益社団法人日本中国料理協会の役員としても活動し、四川料理に関する知識と技術の普及に寄与しています。
鈴木はこれまでにも数々の賞を受賞しています。2014年には「東京マイスター」や「厚生労働大臣賞」を受け、2020年には「現代の名工」に選出されています。これらの受賞歴は、彼の料理に対する情熱と努力を証明するものです。
鈴木広明の受賞コメント
鈴木は受章に際し、「非常に光栄に思います。当社の理念でもある感謝の気持ちである『ありがとう』でいっぱいです。43年の料理の仕事には、辛いことも楽しいこともありましたが、そのすべてが良い結果に繋がっています。先代の陳建一氏の言葉を胸に、技術だけでなく人間性の重要性も理解してきました。これからも次の世代の後輩を育成し、四川飯店の味と理念を継承していきます」と語りました。
鈴木広明の歩み
鈴木広明は静岡県伊東市出身で、1964年に生まれました。高校卒業後すぐに上京し、1982年に赤坂四川飯店に入社しました。彼は1992年に「池袋四川飯店」の料理長に就任し、2001年には「赤坂四川飯店本店」の料理長に昇進。その後も様々な役職を歴任し、2021年には取締役副社長、そして総料理長に就任しています。彼の著書「四川料理の教本」も、多くの料理人や愛好者に支持されています。
四川飯店グループの歴史
四川飯店は、日本で最初に本格的な四川料理を広めた料理人、陳建民が1958年に創業した店舗で、本場の味を再現するための食材や調味料の調達に多大な努力をしました。彼の創意工夫によって、オリジナルレシピが次々に生まれ、日本の四川料理の基盤を築きました。現在、四川飯店グループは「四川飯店」、「スーツァンレストラン陳」、「陳建一麻婆豆腐店」などを展開し、四川料理の魅力を広めています。特に、シンガポール店は2023年に10周年を迎え、7年連続でミシュランガイドの星を獲得しています。
まとめ
鈴木広明のように、料理の技術と人間性を兼ね備えた料理人がいることで、四川料理の未来が明るくなります。彼の努力と情熱は、今後も多くの人々にインスピレーションを与え続けることでしょう。