TIS株式会社とJFEスチール株式会社は、企業のモダナイゼーション推進を目指し、協業を開始したことを発表しました。この取り組みでは、TISの提供する「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」と、JFEスチールの基幹システム刷新ノウハウを組み合わせて、複雑化したレガシーシステムの現代化を図ります。
提供するサービスの内容
協業にあたり、TISは、短期間で安全に大規模なレガシーシステムをモダナイゼーションするために、自社の「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」を活用します。このサービスは、主に旧式のプログラミング言語で書かれたシステムを、最新のプログラミング言語であるJavaへと移行させることを目的としています。さらに、JFEスチールは、このモダナイゼーションプロセスにおいて方向性の策定やプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)機能を提供し、共同でプロジェクトを進める役割を果たします。
背景と必要性
2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」では、レガシーシステムの老朽化と複雑化がDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の妨げになることが指摘されており、2025年以降もその対策が必要とされています。企業はこれまで、旧式のプログラミング言語から新しい言語への移行を進めているものの、このニーズは依然として高まっています。
JFEスチールの取り組み
JFEスチールでは、2025年度末までにITプラットフォームを完全にオープン化することを目指し、社内の基幹システムオープン化にも取り組んできました。特に、仙台製造所における基幹システムのオープン化はその初の試みであり、今回のプロジェクトの基盤となる重要なステップです。TISとJFEスチールはこのプロジェクトを通じて得た知見を生かし、今後は他の製造業界の企業にも協力を広げていく方針です。
今後の展望
今後、両社はレガシーシステムに対する課題を抱える企業をターゲットに、共同で営業活動を展開し、2030年に向けて脱レガシーのサービスを導入することを目指します。また、モダナイゼーションが企業や社会の持続的な成長に寄与することを目指し、両社の経験とノウハウを活かしていきます。
企業情報
本社所在地:東京都新宿区
代表者:岡本安史
事業内容:システムインテグレーション
公式ウェブサイト:
TIS公式サイト
本社所在地:東京都千代田区
代表者:広瀬政之
事業内容:鉄鋼業
公式ウェブサイト:
JFEスチール公式サイト
まとめ
TISとJFEスチールの協業は、企業のレガシーシステムの現代化を進めるための重要な一歩です。今後の結果に期待が高まります。