新たなじゃがいも「ぽろしり」が注目を集める理由
北海道帯広市に本社を置くカルビーポテト株式会社は、同社自社開発の新品種「ぽろしり」の普及に力を入れています。2016年からこの新品種の生産を開始し、翌年には作付面積が約200ヘクタールから350ヘクタールに増加。さらに、2018年には500ヘクタールに達する見込みです。このような急速な生産拡大の背景には考慮された様々な要因があります。
「ぽろしり」は、じゃがいもにとって深刻な病害虫である「ジャガイモシストセンチュウ」や「そうか病」に強い耐性を持つことから、安定供給を実現するために開発された品種です。北海道はじゃがいもの主要な生産地であり、こうした病害虫に対抗するための新品種の必要性が高まっていました。このように、当地域に適した農業技術を用いることで、収穫の安定化と生産者の負担軽減を図っています。
「ぽろしり」は他の品種が収穫シーズンに重なる9月上旬から下旬に収穫されるのに対し、9月中旬に収穫されるため、収穫時期をずらすことによる生産者への負担軽減が期待されています。これにより、天候や病気の影響を最小限に抑え、リスクの分散が実現されます。結果として、じゃがいも原料の安定した調達が可能になります。
また、カルビーは自社のオウンドメディア「じゃがいもDiary」を通じて、ポテトブランドの取り組みについて発信しています。このメディアでは「ぽろしり」の開発背景やその際の苦労、今後の展望について、開発担当者のインタビューも合わせて紹介しています。今後の計画にはさらなる品種開発と生産者が選べる多様なバリエーションの提供が含まれており、これにより消費者のニーズにも応えることが期待されています。
「じゃがいもDiary」は、カルビーの新しい試みであり、じゃがいもや北海道の生産現場に密着した貴重な情報を提供する役割を果たしています。これからも「ぽろしり」を含む、じゃがいもに関する様々な情報が発信される予定です。
このような取り組みを通じて、じゃがいも業界全体の発展に貢献し続けるカルビーポテト。未来のじゃがいも市場において「ぽろしり」がどのような影響を与えるのか、その成長を見守りたいと思います。詳しい情報は「じゃがいもDiary」をぜひご覧ください。
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