おひとりさまの消費行動の今
株式会社クロス・マーケティングが2024年11月に実施した「おひとりさま消費に関する調査」によれば、全国の20〜69歳の2,500人を対象におひとりさまの外食や外出について意識を聞きました。調査結果は、「外出編」としての分析が行われ、昨年の外出状況や外食・レジャーに関する実態が明らかになりました。
外食状況の変化
調査の結果、参加者の多くがひとりでの外食に対する抵抗感を低下させています。直近1年間の外食経験では、最も多かったのは「ハンバーガー」で、次いで「ファミリーレストラン」や「回転寿司」が続きます。特にファミリーレストランは、過去2年と比較してやや人気が上昇しています。ですので、おひとりさまにとっても選択肢が広がっていることが伺えます。
また、飲食店でひとりで食事をすることに対して、男性は「牛丼」や「ラーメン」、女性は「カフェ」において経験が高く、性別による違いも見受けられます。ひとり外食に抵抗感を覚えるジャンルとしては「焼肉」や「鍋」などがあり、特に女性はファミリーレストラン以外の店で抵抗を感じる傾向が強くなっています。
お出かけ先の傾向
おひとりさまでの外出状況を調査すると、「ショッピングモール」「映画館」が人気となっています。男性は「温泉」などへの抵抗感が薄いのに対し、女性はやはりショッピング施設での外出傾向が目立ちます。しかし、遊園地やテーマパークなど、大人数が集まる場所には依然として抵抗感があるようです。
このように、おひとりさまの消費行動は少しずつ変化してきていますが、外食や外出に対する抵抗感の減少は、実際の行動にはつながっていない部分があるようです。
調査の背景
本調査は、ひとりの時間をどう過ごしているかに注目し、おひとりさまの実態を調査するものでした。調査手法はインターネットリサーチで行われ、47都道府県に住む20〜69歳の男女から有効回答を得ました。
調査結果に基づき、今後の市場やトレンドの理解に活用できる情報が得られることが期待されています。「ひとりで楽しむ時間」をどう位置づけ、どのように過ごすかが、消費者のニーズを理解する上での鍵となるでしょう。
まとめ
この調査を受けて、企業は独り消費者のニーズをさらに掘り下げ、新たな提供方法を模索することが求められます。また、消費者自身がどのような場面でおひとりさまを楽しむかを考えることが、さらなる選択肢の拡大につながるかもしれません。今後のおひとりさま文化の進化も注目です。