サステナブルIT診断コンサルティングの登場
2024年7月30日、NTTデータグループと株式会社クニエが共同で新しいIT領域のサステナビリティ診断コンサルティングサービスを提供開始します。この革新的なサービスは、企業にとって重要なITの持続可能性を評価し、適切な改善策を提供することを目指しています。
サステナビリティ診断の背景
近年、デジタル化が進む中、企業はITリソースの利用を増加させており、それに伴い電力消費量の増大が懸念されています。特に、データセンターやネットワーク通信の利用が増加することで、2030年には世界の電力使用量の20%がIT関連で賄われると予測されています。また、生成AIのいわゆる「電力食い」とされる利用拡大により、さらなる電力使用の増加が見込まれています。このような状況において、企業の温室効果ガスの排出量が増えるリスクも高まっており、持続可能なビジネス運営が求められています。
サービスの内容と提供方法
新サービスを利用することで、企業は自社のIT領域におけるサステナビリティレベルを可視化し、現状のIT戦略に基づいた改善戦略を策定することが可能になります。
サービスの内容は、以下の通りです:
- - IT持続可能性の可視化と分析
- - ITロードマップの設計および改善アプローチの提案
提供方法としては、5つの項目に基づくインタビューを実施し、147の質問に対する回答をもとにサステナビリティレベルを診断します。さらに、アプリケーションの使用によるCO2排出量も簡易的に算定され、具体的な数値での可視化が行われます。
目指す成果
最終的には、診断結果をもとに、IT戦略やガバナンス、デバイス管理、アプリケーション、クラウド、インフラの5つの領域において、環境負荷を減らすための具体的な施策を提供し、企業のサステナブルなIT運用をサポートします。
今後の展望
NTTデータグループとクニエは、今後2年間で30件の契約を目指しており、持続可能なITビジネスモデルへと企業を導く役割を果たします。また、2024年7月30日には「サステナブルビジネスセミナー」が開催され、サービスの詳細や具体的な活用法についての情報が提供される予定です。この機会を活用し、自社のIT戦略を見直す良い機会となるでしょう。
参考リンク
この新サービスは、企業が環境への責任を果たしながら成長する手助けをするものとして注目されています。企業の持続可能性向上に向けた一歩を踏み出すために、ぜひこの機会を利用して今後のIT運用を見直してみてはいかがでしょうか。