メルコインとコインチェック、業務提携を発表
株式会社メルカリの子会社である【メルコイン】と、暗号資産取引サービスを運営する【コインチェック】が業務提携契約を結びました。この提携は、国内の暗号資産市場のさらなる拡大を目指し、両社が協力してサービスを強化することを目的としています。
提携の背景
メルコインは、2023年3月に自社の暗号資産取引サービスをスタートし、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というメルカリグループのミッションの下、無事に約1年9ヶ月の間に300万人を超える利用者を獲得しました。特に、利用者の約90%が初めて暗号資産に触れる方々であり、初心者でも安心して取引できる環境を整えています。
一方で、コインチェックは国内最大級の暗号資産取引サービスを提供し、アプリのダウンロード数が6年連続で国内No.1を達成。顧客からの預かり資産は2025年6月末時点で約1兆円に達する見込みです。
両社の提携により、今後はさらに多くの人々が暗号資産にアクセスしやすくなるでしょう。
提携の概要
提携を通じて、メルコインはコインチェックとの連携を進め、2026年上半期を目処に、メルカリのアプリからコインチェックの新規口座開設が簡単にできるようにすることを検討中です。これにより、これまで提供してきたビットコイン、イーサリアム、エックスアールピーに加え、コインチェックが扱う多様な暗号資産も取引できるようになることが期待されています。
今後の展望
両社は、この業務提携を契機に、さらなる協業を進めていく方針です。コインチェックの取引プラットフォームをメルカリのユーザーに提供することで、両社の顧客にとって利便性の高い体験を実現することが目標です。
メルコインの代表取締役CEO、中村奎太氏は、今回のコインチェックとの提携により、より多くの顧客が暗号資産を身近なものとして体験できるようになると期待を寄せています。また、コインチェックの井坂友之社長も、この提携が日本の暗号資産市場を拡大させる大きな一歩になるとコメントしています。
まとめ
メルコインとコインチェックの業務提携によって、顧客はより多様な暗号資産取引の選択肢を得ることができます。暗号資産が一般の人々にさらに普及することで、新たな価値の循環が生まれ、未来の金融の形が変わるかもしれません。両社は引き続き、業界全体の発展と顧客の利便性向上を目指して協力を深めていく考えです。この提携が日本の暗号資産業界にどのような影響を与えるのか、今後の展開に注目です。