電通総研が新たに開始する適合性診断サービス
株式会社電通総研が、2025年8月1日からクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」に関する新しい診断サービスを提供することになりました。このサービスは、企業がこのクラウドERPを導入する際に、業務や組織の文化、システム要件などの適合度を簡易に診断・評価するものです。
背景
ここ数年、企業は急速に変化する経営環境に適応する必要が出てきました。特に、リモートワークの進展とともに、効率的な業務運営が求められる中、企業の基幹システムであるERPの見直しが進んでいます。
SAP社の「S/4HANA Cloud Public Edition」は、運用・保守の負担を軽減しつつ、短期間での導入が可能なシステムとして注目されています。このシステムの特徴は、業務設計において標準機能を活用する“Fit to Standard”の方針です。しかし、対象となる業務や組織の文化が標準機能と適合しているかどうかを事前に確認することが成功のカギとなります。
サービスの特長
この「SAP S/4HANA Cloud Public Edition適合性診断サービス」では、導入を検討している企業が抱えるリスクや課題を評価する簡易診断が行われます。専門家の知見を活かし、導入時に重要なポイントを明示した適合性レポートが提供されます。このレポートには以下の内容が盛り込まれます:
1.
経営課題との適合性
対象企業の経営課題が「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」によって解決可能かを評価します。
2.
対象業務と組織との適合性
導入する業務の規模や形態、さらにそれに関わる組織の文化との適合度を分析します。
3.
システム上の導入リスク
「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」の標準機能に合わせた業務設計や、受け入れテスト(UAT)の期間値に関するリスクについても総合的な評価が行われます。
電通総研の実績
電通総研は1995年からSAP関連ソリューションの提供を開始しており、これまでに350以上のSAPプロジェクトに携わった豊富な実績があります。また、ERPの導入・移行を支援するだけでなく、SAP BIプラットフォーム「BusinessSPECTRE」シリーズなど自社ソリューションの開発にも力を入れています。
今後も、電通総研は様々な業種の企業に対し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を包括的に支援し、新しい価値の創出に寄与していくことを目指しています。
最後に
新たに加わるこの診断サービスは、企業が変化を遂げるための重要な一歩となるでしょう。電通総研は、テクノロジーと人上市を融合させて、より良い社会の実現に向けて日々邁進しています。