自然から未来を考えるアート展
自然の中での生活を通し、私たちが抱える現代社会の矛盾を見つめ直す展覧会『The future is in nature ー 未来は自然の中にある』が、群馬県北軽井沢で開催されます。この展覧会では、6人のアーティストがそれぞれの視点から自然との関係を表現し、訪れる人々に新たな視覚体験を提供します。
展覧会のテーマ
「便利で安全な現代社会に暮らしている中で、なぜ私たちが自然に惹かれるのか?」という問いは、アートを通して私たちが考えるべき重要なテーマです。展覧会のキュレーター、船井美佐氏は、アーティストたちが描く自然の景色やその中での新たなイマジネーションの力に焦点を当て、その表現を観ることで、観客が自然との新たな関係を見出すきっかけになればと考えています。
出展アーティストたち
稲垣豊
ツリーハウスビルダーである稲垣豊氏は、全過程を一人で手掛けるスタンスを持ち、自然と人との繋がりを独自の作品で表現しています。彼の作品には、普段見ることのできないドローイングやスケッチが含まれ、自然とアートの融合を感じることができます。
嶋津晴美
嶋津晴美氏は、豪華な色使いと独特の材料を用いて、自然界の成立ちや相互関係をテーマにした作品を制作します。彼女の作品は、環境の変化がどのように美しさを表現するかを展示しています。
永岡綾
製本家・編集者の永岡綾氏は、「未来は自然の中にある」というテーマのもと、書籍の新たな形を模索しています。彼女の作品は、原材料としての紙の特性を活かし、自分自身の物語を表現します。
永岡大輔
記憶と身体との関係性に注目する永岡大輔氏の「球体の家」プロジェクトでは、生活環境が秋に合わせて変容するユニークな家の形を提案。これにより、人々の価値観に変化をもたらそうとしています。
船井美佐
船井美佐氏は、「楽園」というテーマのもと、イマジネーションを形にした作品を発表します。鑑賞者が空間の中に入っていけるように設計されたインスタレーションで、新たな感覚を体験させてくれます。
ふるさかはるか
最後に、ふるさかはるか氏は自然の素材を用いた木版画を制作し、北国の自然との共生をテーマにした作品を出展します。彼女の作品は、自然の厳しさや手仕事の大切さを訴えかけます。
ワークショップとイベント
展覧会では、出展アーティストによる様々なワークショップも開催されます。小学生以上が参加できる木版画体験や製本体験、アーティストとの絵画制作を通じて、観客は自然とアートを身近に感じる体験ができます。
開催概要
- - 会期:2020年4月18日~8月31日
- - 会場:ルオムの森、群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1984-239
- - 営業時間:10:00~17:00
- - 入場料:無料
この展覧会を通じて、現代社会で忘れられがちな自然とのつながりを再確認し、新たな生き方を提案する機会となるでしょう。ぜひ、一度足を運んでみてください。