新しいクラフトビール体験を提案するヘイジーラボの挑戦
埼玉県狭山市に位置する「HAZY LABO」(ヘイジーラボ)は、クラフトビールの新たな魅力を発信する実験的な醸造所です。この度、ヘイジーラボでは新しいタイプのビールである「常温熟成ヘイジーIPA缶」の生産を目的としたクラウドファンディングを開始しました。実施期間は2024年9月1日から9月30日まで。目標金額は300万円です。
ヘイジーラボの特徴は、「ヘイジーは新鮮なうちに飲むべき」という一般的な常識に挑戦し、「常温熟成」という手法を取り入れた点です。この方法によって、トロピカルな香りが豊かに増すヘイジーIPAの新たな魅力を発見しました。
クラウドファンディングの目的
今回のクラウドファンディングの目的は、常温熟成に必要な屈強な「カンニングマシーン」(缶詰機)の購入資金を集めることです。これにより、発酵タンクに缶を導入することで、酸化のリスクを抑え、品質の高い常温熟成を実現することが見込まれています。
「常温熟成ヘイジーIPA」は、パッションフルーツやマンゴー、桃、グレープフルーツといったフルーツ感溢れる香りが特徴で、それらのフルーツを実際に使用してはいません。このユニークなアプローチにより、甘さが控えめでスッキリとした味わいが維持されつつ、不思議な感覚を楽しむことができるのです。
目新しい飲み比べ体験
リターンの内容には、特別な飲み比べセットや、ヘイジーラボの所長とともに自分だけのオリジナルヘイジーを作れるイベントなどが用意されています。特に「自宅で育てるビール缶飲み比べ6本セット」は、クラウドファンディング限定の貴重な体験となることでしょう。
ヘイジーラボの成り立ち
ヘイジーラボは2023年にオープンし、これまでにオンラインショップやテイスティングルームを通じてビールを提供し、東京のビアバーなど、63軒に卸してきました。所長の東里聡さんは、約40年間映画や音楽の音響デザインに携わった後、退職金を元手にクラフトビールの世界に飛び込みました。
彼はヘイジーラボを通じて、クラフトビールの楽しさを多くの人に広めるべく、常温熟成のヘイジーの魅力を伝える活動を行っています。また、ヘイジーの個性深い香りと味わいの変化を楽しむ新感覚のビール体験を提供することを目指しています。
今後の展開
クラウドファンディング終了後のスケジュールも発表されており、2024年10月からリターン品の発送が始まります。そして、11月には輸入及び税関検査が行われ、12月には醸造所への設備搬入と設置が予定されています。
今回の取り組みにより、ヘイジーラボが提案する「常温熟成ヘイジー」の新しい可能性が広がり、ビール文化の発展につながることが期待されています。これまでの常識を覆す新しいビール体験を、ぜひ多くの人に味わっていただきたいと思います。