金沢大地の自然共生
2025-09-16 13:05:04

金沢大地が環境省に自然共生サイトに認定される意義と成果

金沢大地が環境省に自然共生サイトに認定される意義と成果



石川県金沢市を拠点とする株式会社金沢大地は、環境省の認定制度に基づき、その有機農場で実施している「コウノトリ育む農地保全増進活動」が「自然共生サイト」として認められました。この認定は、日本の有機農業としては初めての成果であり、地域の生態系保全にも大きく寄与しています。

25年以上の取り組み



金沢大地は1997年から有機農業を開始し、四半世紀にわたって環境保全に取り組んできました。自社の有機農場には多様な生物が生息しており、特にコウノトリが繁殖する環境を育んできました。実際、2023年からは3年連続でコウノトリのヒナが生まれ、当地の生物多様性の象徴となっています。これにより、農地が生物多様性の損失を食い止める「ネイチャーポジティブ」なモデルとして機能することが期待されています。

自然共生サイトの認定を受ける意義



「自然共生サイト」とは、生物多様性を守り、高めるために民間の取り組みが行われている区域を指します。金沢大地がこの認定を受けたことにより、持続可能な農業がより一層注目されることになります。また、この取り組みは、国の「生物多様性国家戦略」に基づき、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する国際的な目標である「30by30」の達成にも寄与します。

多様な取り組み



金沢大地では、農薬や化学肥料に頼らない有機農業に加え、生物モニタリングも実施しています。これにより、農地の生態系がどのように変化しているかを常に把握し、必要な対策を講じています。このモニタリングは、地域の大学や学校とのコラボレーションによって実施され、地域住民の環境教育や自然体験にも役立っています。

井村辰二郎氏の想い



株式会社金沢大地の代表取締役、井村辰二郎氏は「持続可能な農業」と「生物多様性に寄与する農業」を理念として掲げ、日々の業務に励んでいます。井村氏は自然環境の変化を肌で感じながら育った経験から、有機農業の重要性を実感し、その実践に努めてきました。また、彼の農業への情熱は、地域や消費者との強固な関係を築くことにもつながっています。

未来への展望



金沢大地は、これからも自然資本を大切にしながら、持続可能な農業を推進していく方針です。特に、コウノトリの保護活動を通じて、さらなる生物多様性の向上を目指していきます。このような活動が評価され、自然共生に向けた取り組みが広がることは、地域だけでなく日本全体にとっても価値のあることです。

2025年には認定式が開催される予定です



金沢大地のこれまでの活動が評価され、2025年9月30日には自然共生サイト認定式が東京都で開催されます。これにより、他の農業者や地域もこのモデルに注目し、同様の取り組みが実施されることを期待しています。

このように、金沢大地の取り組みは単なる農業の枠を超え、地域の自然環境を守るための重要な活動となっています。今後の成長と展開が楽しみです。


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会社情報

会社名
株式会社金沢大地
住所
石川県金沢市八田町東9番地
電話番号
076-257-8818

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