メキシカン フォークアートの祭典、LABRAVA展
東京都中央区勝どきにあるギャラリー「@btf」において、10月24日から11月16日までの期間、特別展「Mexican Image Ltd. a.k.a. LABRAVA」が開催される。この展覧会は、LABRAVAの24年にわたる活動を振り返る貴重な機会となっている。特に注目されるのは、2023年に制作された「死者の日の祭壇」(MiL 3)と、同年に出版された書籍『夢はマヌエル ヒメネスの夢をみる』(MiL 2)だ。
展示内容
本展の中心となる「死者の日の祭壇」は、国立民族学博物館で行われた特別展から派生したものであり、新たなスタイルで再現される。この祭壇は、メキシコの伝統行事である「死者の日」を象徴するもので、多くの人々が集い、故人を偲ぶ特別な場所である。また、「夢はマヌエル ヒメネスの夢をみる」では、オアハカン ウッド カーヴィングの創始者であるマヌエル ヒメネスさんの作品が約15点展示される予定だ。特に、この書籍にはヒメネスの作品が数多く掲載されており、彼の息子であるイサイーアス ヒメネスの新作も加えて約20点が販売される。
この特別展では、LABRAVAのセレクトショップも設けられており、メキシコの民芸品が販売される。初公開の作品や約20年ぶりの作品が集結するため、メキシカン フォークアートファンにとっては見逃せない機会となるだろう。
特別イベントの実施
オープニングパーティーが10月25日(金)に開催される予定で、17:00から20:00までの時間帯で行う。参加者はワンドリンク1,000円で、伊藤桂司やヒロ杉山、谷田一郎、佐藤ブライアン勝彦などのアーティストの作品を楽しむことができる。
「死者の日の祭壇」の開放期間は特別に設けられており、10月31日から11月2日までの間、来場者が家族やペットの写真を祭壇に飾り、記念撮影ができるイベントもある。これは「死者の日」を祝うための特別な企画であり、訪れる人々に喜びと温かな思い出を提供するだろう。
さらに、11月2日(土)には、山本正宏さんと山本敦子さんによるギャラリートークも予定されている。作品の背後にあるストーリーや、メキシコの「死者の日」にまつわる文化について深い間柄で語られる予定だ。
LABRAVAの魅力
LABRAVAは、山本正宏さんと山本敦子さんが2000年に設立したフォークアート専門ショップで、メキシコの工芸品を多数紹介している。彼らの活動の幅は広く、書籍の出版や展覧会の企画、また伝統行事への参加なども行っている。そのため、今回の特別展は彼らの長年の努力が結集したものと言えそうだ。
詳細な情報や在廊予定については、公式インスタグラム(@labrava_mexican_folk_art)を確認することができる。
この特別展は、メキシコ文化を愛する人々にとって、貴重な交流の場となることだろう。興味のある方は、ぜひ足を運んでほしい。