特別講演「小さく始めて、大きく伸ばす起業術」
2023年1月21日、情報経営イノベーション専門職大学(iU)において、株式会社signの代表取締役である藤井桃子氏による特別講演が実施されました。この講演では、起業における重要な要素や行動について、藤井氏の実体験を交えて語られました。彼女のテーマは、まさに「小さく始めて、大きく伸ばす起業術」。
講演の目的と背景
現代の起業環境は、AI技術の進化により大きく変わりつつあります。これまで難しいとされていたアイデア出しや市場調査などが、個人によって容易に行えるようになっています。しかし、このような時代だからこそ、他者と差別化することや継続的に成長することが一層難しくなっています。情報経営イノベーション専門職大学では、起業家の育成に力を入れており、開校から6年で約100社の起業が実現しています。
藤井氏は、自らの経験から得た教訓を学生たちに伝え、起業の初期段階で「人」を重視することの重要性を強調しました。
講演の内容
講演では、「起業に必要なのは完璧なビジョンではない」と藤井氏は述べました。特に、ビジョンは最初から具体的である必要はないとし、重要なのは方向性を持ち続けることだと語ります。「準備が整うまで待っていてはいけません。まずは一歩を踏み出すことが大切です」と彼女は呼びかけました。
また、AI時代において評価されるのは「人間力」と「AIを活用する力」であり、志や創造性といった人間にしかできない役割が重要であると指摘しました。この新たな時代においては、技術に頼るだけではなく、AIを効果的に活用し、人間力を生かすことが求められるのです。
さらに、成功の鍵として「ブランディング」と「コミュニティ」の重要性も挙げられました。機能や価格が簡単に模倣できる現代では、なぜその商品やサービスを選ぶのかという安心感や信頼性が必要です。また、信頼関係の構築がビジネスの中で最も重要であるとして、「人が集まるコミュニティをつくることが経営戦略のひとつです」と強調しました。
学生たちの反響
講演後に行われたアンケートでは、多くの学生たちが起業に対する意識の変化を感じ取ったことが明らかになりました。いくつかの意見を紹介します。
- - 「起業のハードルが思ったより低いと感じた」
- - 「小さくていいので、まず何かを始めたいと思う」
- - 「コミュニティの重要性を知れて良かった」
藤井氏は「学生たちが“いつか”ではなく“今”動こうと思えるきっかけを提供できたことが嬉しいです。これからも挑戦する人を増やしていきたい」と話しました。
講演者プロフィール
藤井桃子氏は、広島県出身で、九州工業大学大学院を修了後、日本電気株式会社(NEC)でシステムエンジニアとしてのキャリアをスタート。その後、起業し、現在は小売業、エステサロン、貸し会議室事業、キャリア支援事業、不動産賃貸仲介業など多角的なビジネスを展開しています。
会社概要
株式会社signは、人と人との繋がりを大切にした事業を展開する企業です。藤井桃子氏は、社会の働き方がより豊かになるよう、様々な取り組みを行っています。詳細は
こちらを参照ください。