日米の若手研究者に新たな道を提供する奨学金プログラム
2024年12月18日、一般社団法人ステラ・サイエンス・ファウンデーション(SS-F)とチャン・ザッカーバーグ・バイオハブ・ネットワーク(CZ Biohub Network)が共同で、新しい奨学金プログラム「Global Science Scholars ― SS-F&CZ Biohub Network プログラム」を立ち上げました。このプログラムは、日本とアメリカの若手研究者を対象にした相互派遣制度であり、研究キャリアの初期段階にある研究者に2年間のフェローシップを提供します。
プログラムの目的と概要
本プログラムは、内閣官房の「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想」および内閣府の「スタートアップ・エコシステムの強化に向けたフェローシップ事業関連調査」を支援する施策の一部として実施されます。若手研究者が日本とアメリカの世界トップレベルの研究機関で研究し、豊かな学びの場を提供することを目指しています。これにより、革新的な研究成果を社会に実装し、新たなスタートアップを生むためのエコシステムの構築を図ります。
採用される研究者の条件
プログラムに採用される研究者は、日米双方で選定された優れた研究機関に在籍し、社会実装に繋がる優れた研究を行う意欲を持つことが求められます。この相互派遣により、両国の研究者間での知識交換が進み、新たな研究の機会が創出されることが期待されています。特に、このプログラムでは年間約1,000万円の奨学金を提供し、派遣先の研究室でのメンターシップやネットワーキングの機会も提供します。
参加者が得られる経験
参加者は、世界的にも評価の高い研究機関に所属し、優れたメンターによる指導を受けます。研究者同士のネットワーキングや、セミナー、ワークショップなどを通じ、異なる分野の専門家との交流が図られます。このような国際的な環境での経験は、次世代の研究者にとって非常に貴重な学びとなります。
国際的な研究環境の必要性
地球規模での科学課題の解決には多国籍の協力が不可欠です。研究者が異なる国や分野の知見を活用し、資金や時間を十分に得ることができる環境が求められています。しかし、日本においては、海外からの受け入れ及び海外派遣される研究者数が減少しており、このプログラムはその課題を解消する一手となるでしょう。
今後の展望
SS-FとCZ Biohub Networkが提携して実施するこのプログラムは、若手研究者が挑戦的なテーマに取り組み、持続的なイノベーションを生む基盤を築くことを目指しています。将来的には、このプログラムを通じて、次世代のリーダーとなる研究者が育成され、彼らによって新しい発見がもたらされることに期待が寄せられています。
最後に、より詳しい情報は各機関の公式ウェブサイトで確認することができます。
ステラ・サイエンス・ファウンデーション(SS-F)とは
SS-Fは、日本の科学研究の振興を目指す団体であり、科学者の自由な研究活動を支援することで、社会に貢献することを目指しています。詳細は
公式ウェブサイトをご確認ください。
チャン・ザッカーバーグ・バイオハブ・ネットワーク(CZ Biohub Network)とは
CZ Biohub Networkは、科学者やエンジニアを結集し、疾病の根本的なメカニズムを理解し、革新的な医療技術や治療法の開発を目指す非営利団体です。詳細は
公式ウェブサイトをご覧ください。