がん診療の新たな視点!第51回日本IVR学会総会
2022年6月、日本インターベンショナルラジオロジー学会(日本IVR学会)の第51回総会がオンライン形式で開催されます。今回のイベントは「がん診療:IVRをご存知ですか?」というテーマで、がん治療におけるIVRの重要性と実用性に焦点を当てています。特に、IVR(Interventional Radiology)は画像診断技術を駆使して、外科手術を行わずに治療を行う方法として注目されています。
無料で参加できる市民公開講座
今回の市民公開講座は、無料で参加できるため、がん治療に興味のある方には特に嬉しい機会です。視聴はZoomウェビナーで行い、下記のURLをクリックすることでアクセスできます。ライブ配信の内容は2022年6月中旬から約1ヶ月間、同サイトで公開される予定です。
市民公開講座の詳細はこちら
プログラム内容
第1回:がん診療とIVR
- - 日時:2022年6月4日(土)14:00~15:10
- - 司会:稲葉吉隆(愛知県がんセンター放射線診断・IVR部)
- - 発表者:
- 肺がん:高木治行(兵庫医科大学放射線科)
- 腎がん:山中隆嗣(三重大学医学部附属病院放射線科)
- その他のがん:宮崎将也(埼玉医科大学総合医療センター画像診断科・核医学科)
このセッションでは、がん診療におけるIVRの進展と、特にRFA(ラジオ波焼灼療法)の適応拡大について解説します。また、参加者からの質問にもチャット形式でお答えする時間が設けられています。
第2回:がんの苦痛を緩和するIVR
- - 日時:2022年6月5日(日)14:00~15:10
- - 司会:掛田伸吾(弘前大学放射線診断学講座)
- - 発表者:
- 食事がとれない場合:新槇剛(静岡県立静岡がんセンターIVR科)
- 骨の痛み:荒井保典(国立がん研究センター東病院放射線診断科)
- おなかの痛み:曽根美雪(国立がん研究センター中央病院放射線診断科・IVRセンター)
このセッションはがん患者の痛みを緩和するためのアプローチに焦点を当て、IVRを活用した治療の可能性について深く掘り下げます。こちらも事前に集められた質問に対して、専門家が回答します。
IVRの基本知識
IVRとは、画像を使って体内の状態をリアルタイムで確認しながら治療を行う手法です。この技術を用いることで、従来の手術に比べて患者の負担を大幅に軽減できることが特徴です。外科手術が必要ないため、回復も早く、日常生活への影響が少ないのです。医療の最前線で進化を続けるIVRは、今後ますます多くの患者にとって重要な治療法となることでしょう。
日本IVR学会の役割
日本IVR学会は1995年に設立され、現在ではIVRの普及と技術の向上を目的として活動を行っています。会員は医師だけでなく、非医師も多く、医療に関する幅広い知識と経験が集う場となっています。国内外の研究者との協力を通じて、IVRのさらなる発展を目指し、一般市民への啓発活動にも力を入れています。
今回の市民公開講座は、その一環として開催され、幅広い層の方々にIVRという新しい治療法について理解を深めてもらうことを狙っています。がん治療に興味のある方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。真摯な問題提起と共に、学ぶ機会が皆さんを待っています。