久慈市とNTT東日本が地域活性化に向けたICT活用で連携協定を締結

岩手県久慈市は、東日本電信電話株式会社岩手支店と、ICTを活用した地域活性化に向けた連携協定を締結しました。この協定は、人口減少や少子高齢化、テクノロジーの進化といった社会課題に対し、デジタル技術を活用した地域課題の解決を目指すものです。

久慈市は、自治体業務の効率化と市民サービスの向上を目的としたDX推進を積極的に進めています。一方、NTT東日本岩手支店は、通信ネットワークやICTソリューションの提供に加え、AIやIoTなどの技術を用いた地域のDX化に取り組んでいます。

今回の協定締結により、両者は以下の分野で連携・協力していきます。

行政及び地域におけるDX推進：自治体業務の効率化や市民サービスの向上を図ります。
災害に強いまちづくり：ICTを活用した防災対策や情報共有体制を構築します。
脱炭素社会、ゼロカーボンの実現：再生可能エネルギーの活用や省エネルギー化を推進します。
観光振興：ICTを活用した観光情報発信や地域の魅力発信を行います。
* その他ICTを活用した地域活性化：地域課題の解決に向けた新たな取り組みを共同で推進します。

協定締結式は、2024年7月2日に久慈市役所で行われ、久慈市長とNTT東日本岩手支店長が出席しました。

地域課題解決に向けた期待

久慈市は、NTT東日本岩手支店の持つDXやICTに関するノウハウを積極的に活用することで、地域課題の解決や持続可能な社会の発展を目指します。

NTT東日本岩手支店は、自治体の業務効率化を推進し、地域住民が安全・安心に暮らせる環境づくりに貢献していきます。

今回の連携協定は、ICTを活用した地域活性化の新たなモデルケースとして、他の自治体にも波及効果が期待されます。

ICT活用による地域活性化への期待と課題

久慈市とNTT東日本の連携協定は、人口減少や少子高齢化といった課題を抱える地方都市にとって、まさに時代の流れを捉えた取り組みと言えるでしょう。ICTを活用した地域活性化は、単に業務効率化や情報発信を促進するだけでなく、新たな産業や雇用を生み出し、地域住民の生活の質を向上させる可能性を秘めています。

しかし、ICT活用には課題も存在します。デジタルリテラシーの向上や情報格差の解消、プライバシー保護など、さまざまな課題を克服していく必要があります。

今回の協定が成功するためには、両者の連携を強化し、地域住民のニーズを的確に把握することが重要です。また、デジタル技術の進歩を常に追いかけ、新たな技術を積極的に導入していくことも不可欠です。

久慈市とNTT東日本の連携が、地域活性化のモデルケースとなり、他の地域にも広がっていくことを期待しています。