ACROVEとインターファクトリーの業務提携がもたらす新たな展望
株式会社ACROVEと株式会社インターファクトリーが、業務提携契約を締結しました。本提携の目的は、EC市場の成長を支援し、事業者により良いサービスを提供することです。
業務提携の背景
近年、国内のEC市場は急成長を続けています。2023年には、BtoC市場は前年比9.23%増の24.8兆円、BtoB市場は10.7%増の465.2兆円に達しました。こうした市場の拡大に伴い、競争が激化しているため、EC事業者はデータを駆使したマーケティング戦略を一層重要視する必要があります。
ACROVEは、革新的なデータマネジメントプラットフォーム「ACROVE FORCE」を通じて、データドリブンなマーケティング支援を行っています。さらに、デジタルフリー社の参加により、多国対応のECサイト構築支援のサービスも強化されました。一方、インターファクトリーは、柔軟性に富んだ「ebisumart」を基盤としたブランド価値構築をサポートしており、2023年には新サービス「ebisu growth」を開始しました。このサービスは、直近の第1四半期で計画比170%、前年同期比240%の成長を達成しています。
提携による支援強化
今回の提携により、EC事業者は様々なモールでの出店を支援されることになります。特に、マルチチャネル化したECモールの効率的な運営が大きな課題とされています。各モールの消費者属性や広告施策、セールタイミングを総合的に把握し、効果的な施策を行うことが可能となります。
また、ebisu growthを利用する事業者は、「ACROVE FORCE」で解析されたデータを基に、戦略の立案や商品企画を効率的に行うことができます。このデータ活用が、競合との差別化に繋がることが期待されています。
越境ECに向けた体制整備
ACROVEは、デジタルフリー社が提供する「Adobe Commerce」を使用し、多言語や多通貨に対応するECサイトの構築支援を行います。このプラットフォームは、越境EC市場のニーズに応えるために非常に有用です。
デジタルフリー社の運用実績は約50以上あり、ナショナルクライアントの支援も行っています。これにより、国際市場に進出したい事業者に対して、段階的で継続的なサポートが可能となります。
未来への展望
ACROVEとインターファクトリーは、両社の強みを生かしながら、EC事業者に新たな価値を提供していくことを目指しています。特に、消費者動向や市場の変化に迅速に対応し、持続可能な成長を支えるための施策を展開していく方針です。
コメント
インターファクトリーのCMOである三石祐輔氏は、今回の提携により、EC事業者の多様な課題に応えていくと述べています。また、ACROVEの井野部裕紀氏は、国内外でのEC展開に向けて包括的な支援ができるよう努めていくとしています。
会社概要
インターファクトリー
・設立:2003年6月
・本社:東京都千代田区
・主なサービス:ebisumart、ebisu growth
ACROVE
・設立:2018年11月
・本社:東京都千代田区
・主な事業:EC販売支援、M&A支援
この新たなビジョンの下、両社は一層の進化を遂げ、より多くの顧客に質の高いサービスを提供していくことを誓っています。