夫婦のコミュニケーションが円満度に与える影響と残業の関係

夫婦との絆を深めるために

株式会社MS-Japanが実施した「夫婦仲と残業」に関する調査は、夫婦のコミュニケーションと残業の関係を明らかにし、婚姻関係の円満度を測定しました。この調査は、全国の管理部門や士業の人々を対象に行われました。

調査の背景

調査は11月22日の「いい夫婦の日」に合わせて実施され、管理部門・士業向けのビジネスメディア「Manegy」に掲載されました。結果は衝撃的で、夫婦仲の円満度において「会話量」が重要な要素であることが浮き彫りになりました。

夫婦仲は84％が円満だが、会話時間で大きな差が

調査によると、なんと84％の夫婦が仲良く過ごしていると答えました。しかし、会話の時間がほとんどない夫婦に限っては、65％が「円満でない」と回答しました。これは、会話が多い夫婦と比較すると、円満度が約三分の一に減少することを示しています。特に、1日に会話が30分未満の夫婦でも、「円満でない」と感じている割合が高いことがわかります。

残業時間が増えると夫婦の夕食の機会が減少

残業が婚姻関係に及ぼす影響も無視できません。平日に夫婦で夕食を共に取る機会が減ると、4割が「円満でない」と感じることがわかりました。また、残業が45時間を超えると、夕食を共にとれない割合が半数以上に達します。これは、仕事が家庭に与える影響の一端を示しています。

配偶者に対する満足度は7.6点

配偶者への満足度について調査した結果、全体の平均は10点中7.6点でしたが、性別によっても差が見られました。男性は妻に対して7.7点、女性は夫に対して7.1点の評価となっており、女性の方が夫に厳しい評価をする傾向があることが示されています。

コミュニケーションの重要性

夫婦仲を円満に保つために最も重要な要素として、「よく会話をする」が60.3％で第1位になりました。その他には「お互いを気遣う」が53.6％、「感謝を伝える」が48.9％といった結果が続き、夫婦間のコミュニケーションが円満度に与える影響の大きさを証明しています。

働き方への不満も影響

調査の最後に、配偶者の働き方に対する満足度についても調査しました。その結果、4人に1人が「不満」を感じており、さらに同じ割合の人が「パートナーに転職してほしい」と考えていることがわかりました。特に女性の場合、夫の働き方に不満を持つ割合が高く、約35％が転職を望んでいるという過去の調査結果が示されています。