バス間通信実験
2022-05-12 08:30:01

災害時に備える!バスとバス停間で新しい情報伝達実験を実施

災害時に向けた新しい通信手段の可能性



2022年3月、相鉄バスが実施した実証実験は、非常に興味深い成果をもたらしました。災害発生時に避けられない「通信断絶」という問題への対応として、バスとバス停間での端末間通信を行う試みが、日本で初めて成功したのです。この実験は、二俣川駅南口バスターミナルと鶴ヶ峰駅バスターミナル間で行われ、特に左近山エリアを舞台にしました。

実験の概要と結果



実験は2022年3月7日から11日までの5日間行われ、営業走行中のバスと利用者がいるバス停間で、携帯電話網やインターネットに依存しない「すれ違い通信」を用いて、情報の伝達を行いました。この手法は、個々の端末同士が直接やり取りを行えるため、通信網が使用できない際でも情報交換が可能です。

実験の結果は予想以上に良好で、端末同士の通信速度や安定性も確認されました。これにより、災害時におけるリアルタイムな情報共有の手段としての期待が高まっています。特に停電や通信が途絶えた状況においても、地域の安全情報を迅速に共有できる基盤の構築が目指されています。

地域サービス基盤としての活用



NEXT VISIONは、この実証実験の結果を踏まえ、さらなる事業展開を考えているとのことです。今後は、交通機関の他にも商業施設や公共空間などでの情報伝達手段としての導入を検討し、地域における防災や安全対策としても活用される予定です。実験での成果を分析しながら、実用化に向けた課題を把握し、システムを整えていくそうです。

特に、この情報伝達手段は、緊急時だけでなく平常時にも活用できる可能性があります。公共交通機関の運行情報や商業施設でのイベント情報など、地域住民に必要な情報をよりスムーズに提供できるようなシステムが設計されることが期待されます。

今後の展望と期待



実証実験を通じて得られたデータやフィードバックを元に、NEXT VISIONでは、さらに具体的な施策を練り直し、クローズドエリアでの情報伝達の内容設計を進めるとのことです。災害に対する備えが一層強化されることを願っています。

このように、バスとバス停間での新たな通信手段は、今後の災害対策において非常に重要な役割を果たすことになりそうです。地域の安全を確保するための選択肢が広がることに、私たちも期待が寄せられます。

会社情報

会社名
株式会社NEXTVISION
住所
神奈川県横浜市中区尾上町3-39尾上町ビル 5F
電話番号
045-650-5457

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